いちばん星☆【8】〜the first star of evening〜 (Ki)

369 宏光side ページ34

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「……」


スタスタ歩いてく
藤ヶ谷の後ろ姿を見つめた









「気…抜いてらんねぇな

……まぁ抜くつもりなんかねぇけど」








オレも駆け足でフロアへ戻ると


「…！」






すぐに見つけた愛しい人









パソコンに向かって
仕事してる横顔は
いつもと違ってすげぇ真面目な顔してっから





「……///」

込み上げてくる愛しさに顔は緩んでく









課長「おーい！北山…！」



「…！あっ…はい！」









課長に呼ばれてハッとすると


「『……！』」



重なった視線









一瞬アイコンタクトを送ると
すぐに課長のとこへ駆けていった









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──7月──







ニカを連れて
仕事しながら営業の仕事を教えてくオレと


“営業の手引き” みたいなのを作って
教える藤ヶ谷









ニカに教えんのは 大変かな〜なんて
覚悟してたけど



内勤時代にAにしっかり基礎を叩き込まれたのか
案外スムーズに教えたことを吸収してくから
正直驚いた









取り引き先の人に会う度に

高嗣「二階堂高嗣ですっ！」って
でけぇ声で挨拶するニカに


相手もいい反応を示してくれるからホッとした









高嗣「なんかオレ……営業向きかも」



「ふっ……笑

まだまだ覚えること山程あっぞ〜！笑」






調子に乗るニカに喝を入れながら

Aとの旅行を楽しみに
日々の仕事をこなしていった









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