いちばん星☆【8】〜the first star of evening〜 (Ki)

368 太輔side ページ33

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「……何してんの？」




太輔「いや……別に」





「……！」



北山の視線が



オレの背中の後ろに注がれる









「……！それ…」





太輔「……！」








何か知ってる素振りの北山に
隠す意味がないことを悟って


背中に回してた手を下ろした









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太輔「……Aちゃんから貰った」






「……！ …っそ」






太輔「……」






何か言いたげに
オレを見つめる北山に






オレも静かに視線を合わせた






.








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太輔「……付き合ってんだろ？」






「えっ…

……Aから聞いたの？」






太輔「……！」







北山の “A” 呼びに

胸はグッと苦しくなる









太輔「……聞いてないけど

見てれば分かるだろ」






「……」



大きく息を吐く北山









「……で……なに？」




太輔「……！」


挑発的な目で
オレを見上げる視線に



閉じ込めてる想いが
喉のところまで出かかって…






……ゴクッと飲み込んだ









.









.









太輔「……オレ 諦めないから」





「……！」







太輔「Aちゃんが少しでも幸せじゃないって感じたら

そのときは…」







「……そんときは？」







太輔「……オレがAちゃんを幸せにする」







それだけ言ってフロアに戻ろうとすると







「……藤ヶ谷！」




太輔「……！」








呼び止められた声に振り返った









.









.









「……そんなもんなんだ？」




太輔「…は？」






「ほんとに欲しかったら…

相手のことなんて考えてねぇで
気持ちぶつけりゃいいじゃん」





太輔「……！」






いつもよりトーンの低い声が

オレを挑発する









「……」








太輔「オレはそうゆうやり方

……好きじゃないから」






「……！」






太輔「……」



挑発には乗らずに

真っ直ぐフロアに戻った









太輔「……」


オレは北山とは違う









オレはオレなりの愛し方で








……Aちゃんを守りたいんだ









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※キスマイデビュー6周年記念日

おめでとうございます♡♡






2017.8.10




かづき☆




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