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「あっ…
あと線香花火で終わりか…」
『…!』
みっくんの言葉に
“ぎゅっ”となる胸
『……』
季節外れの花火が
すごく楽しかったから
なんだかちょっと
淋しく感じてると…
「みんなでやろっ♪
そんで最後まで残った人が勝ち!
負けた2人は何でも言うこと聞くの」
彼の明るい声が届いた
「ふっ…
また勝負かよ。笑」
「いいじゃん!…ね?
Aもやろっ?」
彼にのぞき込むように聞かれて頷くと
3人で輪になって
線香花火を持った
.
一斉に火をつけて
花火のふんわりした光を見つめる
揺らさないようにじっとしてると
「あっ……オレのやばいわ。笑」
その言葉通り
しばらくするとみっくんの線香花火から
火の玉が落ちた
「いぇ〜い♪
オレとA〜」
楽しそうなその声に視線を上げると
『…!///』
優しい目尻が
淡い光に照らされていた
伏し目がちに花火を見つめる
その目とキレイな手に見とれてると…
「「あっ…!」」
『…!?』
揃った二つの声に
すぐに視線を戻すと
『……あ』
光の玉が
すでに明るさを失っていた
.
「あ〜あ。笑」
「やった!
オレの勝ち〜っ♪」
「……で?
オレ達は何すればいいの?笑」
みっくんの言葉に
キレイな手を口元に当てて
真剣な顔つきになった彼
「……う〜ん
やっぱちょっと考えてい?笑」
「ふっ……笑
どんだけマジな願い事する気だよ。笑」
「いいじゃん…っ!
今思いつかないの…っ」
その場の流れで始まったゲームなのに
真剣に悩んでる彼がなんだかおかしくて
助け舟を出す
『ふふ…笑
じゃあ決まったら教えてね。笑』
彼に向けて言うと
白い歯を見せながら
彼が嬉しそうに笑った
.
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かづき☆(プロフ) - よーこさん» よーこちゃん笑 コメントありがとー!!そうゆうことですね(*´▽`)ノノ 思い立って書き始めたけどなんだか長くなりそうだよ笑 お付き合いよろしく☆ (2017年4月12日 8時) (レス) id: efe5e07596 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - ガチャピン!そういう事ね!すっごい胸熱になったよ。さすがセンセ!! これからの展開楽しみにしてまーす!! ふふww (2017年4月12日 7時) (レス) id: 4638d60fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かづき☆ | 作成日時:2017年3月22日 0時