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.
『……こっち』
差し出された花火を取ろうと
手を伸ばすと
『……!///』
触れた指先にドキッとして彼を見た
「ふっ…やろっ♪」
ニコッと笑って立ち上がった彼
みっくんが立ててくれたロウソクに
3人で花火を向けると
たちまち広がる
色とりどりの火花が
笑顔を照らした
.
「おお〜っ♪」
「やばいっ!
やっぱ花火いいわ…!
テンション上がるっ♪」
子供みたいに
ワチャワチャ騒ぐ2人に
私もあったかい気持ちになった
だけどふと……
『…!』
去年はこの花火を
誰としたんだっけ……なんて
私の意思を無視して
勝手に蘇ってくる記憶に
“ぎゅっ”と胸が苦しくなってると…
「A…!
ゲームやろっ! ゲーム!」
『…!』
白い歯を見せながら近付いてきた彼
『……ゲーム?』
「うんっ!
花火で文字書いて当てんの!」
『ふふっ……
うん いいよ …やろっ』
.
私とみっくんが
終わった花火をバケツにジュッとして
彼が花火に火をつけるのを見てると
「行くよーっ!」
暗闇に 長い腕を大きく動かして
彼が光の文字を書いた
『……』
書いたけど……
「ちょっ…なげーよっ!笑
何文字書いてんだよっ!笑」
すかさずツッコミを入れるみっくん
「えーっ!」
残念そうに言う彼が
なんだか可哀想だったけど…
でもほんとに長すぎて
全然分からなかったから…笑
『もっとゆっくり書いてーっ!笑』
口の横に手を当てて
彼に言うと
「じゃあもう一回ねーっ!」
目を細めて笑いながら
また花火に火が灯った
.
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かづき☆(プロフ) - よーこさん» よーこちゃん笑 コメントありがとー!!そうゆうことですね(*´▽`)ノノ 思い立って書き始めたけどなんだか長くなりそうだよ笑 お付き合いよろしく☆ (2017年4月12日 8時) (レス) id: efe5e07596 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - ガチャピン!そういう事ね!すっごい胸熱になったよ。さすがセンセ!! これからの展開楽しみにしてまーす!! ふふww (2017年4月12日 7時) (レス) id: 4638d60fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かづき☆ | 作成日時:2017年3月22日 0時