32 ページ32
.
二人と別れて家に戻ると
平日に出来ない掃除や片付けをした
夢中で作業してると
気付いたら窓の外が茜色に染まり始めてて
『……!』
慌ててスマホに手を伸ばした
『……あっ!』
不在着信に
“二階堂高嗣” の文字を見つけて
トクンっとなる胸
.
『……ふーっ』
深呼吸してからかけ直すと
繋がるまでの数秒が
特別長く感じた
高嗣
(「もしもし Aっ!??」)
A
(『あっ…うん ごめんっ
……電話気付かなくて…』)
高嗣
(「焦った〜っ…
着信拒否されてんのかと思ったじゃん…っ」)
A
(『そんなことするわけないじゃん…』)
高嗣
(「ふっ…笑
あ……オレらもう行けるんだけどさ
A どう?
まだなんかしてる?」)
A
(『あっ……ううん
もう出れるよ』)
高嗣
(「…そ?
じゃあさっきの店でいい?」)
A
(『分かった……行くね』)
そう言って通話を終えようと
耳からスマホを離した瞬間
高嗣
(「あっ…!A…っ!」)
『……!』
受話口から
掠れた通る声が響いた
A
(『…ん?』)
高嗣
(「花火…!あった??」)
A
(『あ…うんっ』)
高嗣
(「やった…♪
…忘れちゃダメだよ?笑」)
A
(『うん……笑
分かった』)
,
電話を切ると
スマホを当ててた左耳を
そっと手のひらで包んだ
『……///』
ハスキーな声が
電話越しだと更に響いて
会って聞く声とは
ちょっと違ったからかな…
.
『……ドキドキしちゃったじゃん』
手の甲で頬を冷やすと
玄関に用意しておいた
花火とバケツを持って
急ぎ足で
さっきのお店まで向かった
.
459人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「北山宏光」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かづき☆(プロフ) - よーこさん» よーこちゃん笑 コメントありがとー!!そうゆうことですね(*´▽`)ノノ 思い立って書き始めたけどなんだか長くなりそうだよ笑 お付き合いよろしく☆ (2017年4月12日 8時) (レス) id: efe5e07596 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - ガチャピン!そういう事ね!すっごい胸熱になったよ。さすがセンセ!! これからの展開楽しみにしてまーす!! ふふww (2017年4月12日 7時) (レス) id: 4638d60fc0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かづき☆ | 作成日時:2017年3月22日 0時