ナナイロ☆クリスマス

☆…… ページ47

.







☆太輔side






Aと過ごす２度目の冬






2人暮らしにも慣れて
一緒に居てもお互いの時間を
うまく使えるようになってきた






.





夕食が終わって
お気に入りのソファーで雑誌を読んでるA






「……」

邪魔しちゃ悪いなぁと思いながらも
なんだかAに触れたくなっちゃって
そっとAの隣に腰掛けた








「……」

……夢中だな






だけどAの透き通るような横顔見てたら
やっぱりくっつきたくて…






「ねぇねぇ…」




『……ん？』




まだ雑誌から視線を外さないAに
斜め後ろから声を掛ける







「ねぇねぇ A…」




『…なに？』




やっと振り返ってくれた…









「…ここ来て？」





『え…？』





「ここ……来て？」






オレが座ってるソファーの前のラグに
クッションを置いてAを誘った






『…ここ？』






「うん…ここ来て」





何度も言うオレに
不思議そうな顔しながらも
雑誌を閉じてオレの下に座ってくれた





『…座ったよ？』






そう言って振り向いたAを



…“ぎゅっ”…



後ろから抱き締めた








『…！///…どうしたの？///』





「……ん〜？
…Aのそば
落ち着くなぁ〜と思って…」






『……///』





目を閉じて抱き締めると
大好きなAの匂いに包まれて
とろけそうなほど幸せが込み上げる






柔らかくてあったかいA…




すげえ癒される…






「…Aといるとね…
オレ…自然体でいられるの」







『……太輔が甘えるの…珍しいね？』





「……甘えてないよ」







…嘘つけ



…めちゃくちゃ甘えてんじゃんオレ…笑









だけど…

オレの中のSな部分が
今のこの状況でも
甘えてるのを認めようとしないんだ








だってなんか…

そうゆうキャラじゃないし…笑






.

☆……→←☆……

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す