ナナイロ☆クリスマス

☆…… ページ12

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☆裕太side




──数週間後──


Aと付き合って
今日は初めてのお泊まり




遠慮がちにソファーに座るAを
“ぎゅっ”と抱き締めた




「ねぇ……Aってさ
前から思ってたんだけど…
キンモクセイの匂いするよね？」




『…！ よく分かったね？
キンモクセイの香り…好きなんだ
だからそれが入ってる香水探して
やっと見つけたの』





「へぇ〜…そんなのあるんだ」





『うん…でも気付かれたのは初めて』






「そうなの？
オレもキンモクセイの匂い好きだから
すぐ分かったよ？」





『裕太…鼻が利くんだね……
ワンコみたい。笑』




「ちょっ…笑
もっとちゃんと褒めてよ…笑」





『ふふっ…じゃ〜あ……
裕太くんっ すごいねーっ！』



そう言ってオレの髪を
わしゃわしゃしてきたA





「ちょっ…！笑
もぉ…っ ボッサボサになるわっ…笑」






『ふふっ…だって褒めて欲しいんでしょ？笑
…いい子いい子ーっ♪』


全然やめてくれないAの手首を
グッと掴んで



…ドサッ…

『きゃっ…///』

ソファーに押し倒した







絡み合う視線







ぽてっとしてるAの唇を

『んっ……///』

塞いだ





.





.





Aと２回愛し合って ベッドの上






『…ねぇ裕太』



「ん…？」



『私……裕太の手…好きなんだ』



「えっ…？ 手？
手が好きなの？」




『うん…』




オレの手を柔らかいAの手が撫でてく





『細くて長くて…
男の人なのにこんなにキレイで…

でも裕太の手に包まれると
すごく安心するの』





「ふふっ…そうなんだ？
じゃ〜あ……
オレの手はA専用にしてあげる。笑」





『えっ…？』



…“ぎゅっ”…

Aを抱き締めた






「もうAのことしか抱き締めないっ笑」




『……！/// 裕太…』




「……あ
でもワンコはいい？笑」




『ふふっ…』



オレの肩に頭を乗せて
クスクス笑うAをもう一度抱き締めた






あったかくて柔らかいA





Aから香る
キンモクセイの匂いに満たされる中で
生まれて初めての感情が生まれた


“離したくない” って……









あの日…
Aと出逢った時から
なんとなく感じてた





これからこの子と…
きっとずっと一緒に居るんだろう…って






A…

これからどんなことがあっても
この手でAを守ってくから…



だから大好きだって言ってくれたオレの手を


…離しちゃだめだよ…？



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