【ハイキュー】烏野バレー部の喘息持ち少年。【男主】

episode14 ページ16

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山「ツッキー...？」

影「...」





月島と話をしていれば、山口と影山が並んでこちらへ、歩いてくる。

なんか珍しい組み合わせだな





月「山口、先帰っててって言ったのに...」

山「ご、ごめん、すぐ終わるかなって」





月島はため息をついた後、影山の方に目をやる。




月「てかなんでソイツと一緒なの」

影「俺はAさんに用があんだよ」




ギロりと月島を睨む影山。

おい仲良くしろ。





影山は俺に用があるみたいだが、一応話の途中だったので月島の方を見る。



目が合えば月島は「じゃ、僕はこれで」とサッサと帰ろうとする。

どうやら月島の方は俺に嫌味を言いに来ただけらしい。いい性格してるな本当に。






踵を返す月島に声をかける。










貴「お前は熱くなれるやつだよ」








月島は一瞬足を止めると、先程より歩く速度を上げ足早にその場を後にする。

ウッザとか聞こえた気もするが気のせいということにしてやろう。







山「あっ、待ってよツッキー！」

月「あぁ、イライラする、本当に...！！」





少し離れてからそんな声が聞こえてきた。

どうやら月島には随分嫌われてしまったらしい。





先輩になんつー態度だあいつは。

俺は別に敵意とかは無いんだけどな。


あそこまで悪意全開だと清々しい





苦笑していれば影山に「あの」と声をかけられる





貴「あぁ、悪い。用って、どうした？影山」

影「サーブ、教えてもらえませんか」




あぁ、サーブん時コイツが俺の方めっちゃ見てたのってそういう事か。





貴「いいぜ、上手く教えられるか分かんねぇけど」

影「！！ 教えてくれるんですか！？」

貴「おう、なんだその反応」




そっちから頼んできたくせに、俺が承諾すれば大げさに驚いている






影「いえ、及川さんみたいに、断られるかなと」

貴「あー、アイツ性格悪いからな」

影「はい」





即答する影山に思わずﾌﾟｯと吹き出してしまった。





そう言えばアイツが「天才マジ腹立つ！！」とかやたら文句垂れてた時期あったな。

影山のこと言ってたのか


1人で納得し頷く







貴「今日はもう遅いしとりあえず教えるのは明日な」

影「はい！」





素直な返事

さっきの月島の後だからか無性に可愛く思えて頭をわしゃわしゃしてやった。





影「！？！？」

貴「お疲れ〜また明日」







理解できないという顔で頭を抑え困惑している影山を置いて帰路に着いた。

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