episode13 ページ15
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「あざしたー!!!」
俺が見学に移されてからも試合は順調に進み、あっという間に片付けの時間になった。
ストレッチと片付けを終え、それぞれ帰り始める。
西「おつかれ!」
貴「おー、おつかれ、また明日」
校門の前で西谷と別れれば、直後後ろから声をかけられる。
「なんでそれでバレーなんかやってるんです?」
かなりトゲのある一言。
俺が誰かに言われるんじゃないかと気にしていた言葉
グサッときた。
つまり、“喘息のくせに”と言いたい訳だ。
振り返り、声の主を確認する。
貴「お前、えーと月島。」
覚えたばかりの名前を確認するように呼んでも、特にそれに返事を返す気はないようで1年は続ける。
月「喘息なんでしょ?しかも10分しか試合には出られないって」
貴「ああ」
頷けば、月島は気に入らないという様に目を細めた。
上から見下ろされてる形なので威圧感がすごい。
やっぱ身長高いなこいつ。俺も特別低い訳じゃないがやっぱり羨ましい。
久々にバレーができたおかげか、棘のある言葉を浴びせられても、そんな呑気なことを考えられるくらいには心に余裕が出来ていた。
貴「なんで、か。バレーが好きだからな。理由はそれだけだ」
月「イライラするんですよね、そういうの。僕だったらすぐ辞めますけど、命の危険に晒されてまでバレーとか」
あからさまに煽られる
語尾に(笑)ついてるなこいつ
なるほど、中々生意気な後輩じゃねえか
貴「お前が気に入らないのって、お前が一生懸命になりたくてもなれないからだろ」
月「は?」
貴「バレーに全力な皆が羨ましいから、そうやって思うんだろ?」
月「そんなこと言いました?
僕はただ、熱苦しいやつが単純に嫌いなだけです
別に理由なんか無いんで、曲解するの辞めてもらっていいですか?」
少々こちらも応戦的な返答をしてみれば、
予想通りひねくれた回答が返ってくる。
ただ、
何故だか俺は、月島のバレーへの想いが軽いものだとは思えなかった。
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高評価、お気に入り追加、コメントありがとうございます。
こんな作品でも見てもらえているんだ、楽しみにしてもらえているんだととても励みになっております。
更新頑張ります!!
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琥覇(プロフ) - のぬさん» 前々から読んでくださってる方ですか!?!?読み続けてる方がいてくれたことがとても嬉しいですありがとうございます😭更新頑張りますこれからもよろしくお願いします😭😭 (2022年7月29日 0時) (レス) @page18 id: e119c19a28 (このIDを非表示/違反報告)
のぬ(プロフ) - 5年、とはいわずとも4年間くらい、見かけるたびに読み返してました!まさか更新されてたなんて本当にびっくりです笑 続きを楽しみにしてます☺️☺️ (2022年7月27日 18時) (レス) @page12 id: 039e05deff (このIDを非表示/違反報告)
琥覇(プロフ) - 有機物さん» ありがとうございます!しばらく更新はゆっくりになりますが引き続き楽しんでもらえれば嬉しいです!! (2022年7月19日 14時) (レス) @page18 id: e119c19a28 (このIDを非表示/違反報告)
有機物 - 一日で読みつくしちゃいました更新やテスト勉強も頑張ってくだたい (2022年7月19日 0時) (レス) @page17 id: 0d1fd7f194 (このIDを非表示/違反報告)
琥覇(プロフ) - しろさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2022年7月8日 0時) (レス) id: e119c19a28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥覇 x他1人 | 作成日時:2017年12月11日 17時