笑えれば。 (ページ10)

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「今日は本当にありがとうございました！」

私が挨拶をすると、たくさんの人が拍手をくれた。

帰る準備をしていると、

肩をポンポンとたたかれた。

振り返ると亜生さんがいて、

自分の心臓がどこにあるのか

はっきりとわかった。

「あ、ありがとうございました！

聞いてくださってましたよね？？」

「今日も素敵でした。

めっちゃかっこよかったです。

これからも頑張ってください！！」

風のように帰っていく後ろ姿を見ると、

また会いたい。

そんな思いでいっぱいで、

気がつくともう叫んでた。

「亜生さん！」

「え、？

僕の名前知ってるんですか！？」

「もちろん！！

だって、ファンですから！！！

あの、、、

また会いたいです。」

子供のように叫ぶと、

また笑顔がかえってきて、

「え！！

僕も会いたいです。

ってかまた会いに来ます。」

「じゃあ、またここで歌ってます！！

お仕事頑張ってください！！」

「ありがとうございます！

あずきさんも頑張ってください！！」

手を振って帰っていく亜生さんを見て、

好きなんだって。

この感情は恋なんだって。

確信にかわった。