笑えれば。 (ページ16)

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待ち合わせ時間よりも10分早く来たのに、

駅前には亜生さんの姿があった。

彼は私に気づくと、手を振りながら

走って近づいてくるのだった。

「急で申し訳なかったです。」

「いえいえ！！

今日は暇だったんです。笑笑

わざわざ誘っていただいてありがとうございます。」

「礼を言うのはこっちです！

こちらこそありがとうございます！！！」

敬語を使うやりとりに少し笑ってしまう。

亜生さんは確か30歳？？

もっと仲良くなりたかったから。

「あの、敬語やめてもいいですか？」

「ふふ、いいですよ笑笑」

彼も微笑んでいた。

「ってか、失礼ですけどあずきさん何歳なんですか？」

「20歳です。

10歳も離れてるんですね笑」

「あ、そーなんか笑笑

とりあえず敬語は禁止やな笑

あと、名前で呼んでいい？」

「うん、ありがと。

私も名前で呼ぶね。」

「おう。」

距離が近くなった気がして嬉しかったな