真面目な作戦会議の段 ページ9
そんなひと悶着があったのだが、緊急会議は無事開かれることとなった。
八「今集まってもらったのはほかでもない。わしらドクタケを取り巻く妙な噂についてだ」
風「我々に身に覚えのない戦が始まるという嘘の噂、でしょうか」
八「あぁ、確かA…陽鬼が町で聞いたのが最初だったな」
「先日町へ行った際、『ドクタケ城がこの辺りを狙っている』と話しているのを聞きました。もちろんその時点でガセネタです。ですが、今日行った際もその噂は消えていませんでした。それどころか…すでに村に危害を与えているというような話にまでなっていました」
風「実は、ウチのふぶ鬼達も町で同じような噂を聞いたって…それで俺にも聞いてきたんです。悪い噂ばっかりで悲しくなったって…」
何とも気の毒な話だ。これぞ風評被害。評判は元々悪いが。
「その村の情報整理に関しては、確か雲鬼さんにお願いしてあります」
雲「あの村を元々治めていたのはムキタケ城という所です。そこの城主はあまり戦を好まない友好的な人で、村人から厚い信頼を寄せられていたようです」
八「で、そこを落としたというのが…」
雲「タソガレドキです。ドクタケ含めどの城も、すでにあの村はタソガレドキ領とみなしてわざわざ狙うようなことはしていなかったのですが…陽鬼が前に言っていた、巻物と言うのも気になる所です」
「その村を治めるためには、代々伝わる巻物が無くてはいけないそうですが、噂によると、その巻物の行方は分かっていないようです」
八「なるほど…つまりその巻物を手に入れた所が、あの村を領地に出来るという訳か…これはチャンス…」
「それじゃただ噂通りになるだけ、余計評判悪くなるしなんの解決にもならない」
八「む、やはりそうか…」
雷「しかし、タソガレドキはすぐに手に入れない？」
雪「しかも、なぜドクタケの噂が…」
「ドクタケの噂は、誰かが意図的に流しているのでしょう。それも、実際に被害が出たとなると…どこかがドクタケになりすましてわざと村を攻撃している」
八「それが、タソガレドキの仕業…？」
「まだ断定できませんが、何らかタソガレドキが関係しているのは確かです。それと…先程忍術学園の者たちがこちらへ来たと言いましたが、その時別の者も彼らを追い払ったようでした」
風「え、ドクタケを援護したということか？」
お気づきかと思うが、今回のドクタケ、かなり真面目に話し合っている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちごもんすたー(プロフ) - しょーぞーさん» コメントありがとうございます！今後も頑張ります！ご意見参考にさせて頂きます。 (2021年10月3日 23時) (
レス) id: 9d6884059d (このIDを非表示/違反報告)
しょーぞー - こんにちは〜いつも楽しく拝見してます^o^後者のドクタケに戻ってもらうに是非一票入れさせて下さい〜 (2021年10月3日 13時) (レス) @page50 id: fc776c6f0e (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー - しょーぞーさん» そう言っていただけて嬉しいです…！これからも頑張ります！ (2021年9月27日 0時) (レス) id: 4f0800c484 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー - さくらさん» コメントありがとうございます！今後もちまちまとですが頑張ります！！ (2021年9月27日 0時) (レス) id: 4f0800c484 (このIDを非表示/違反報告)
しょーぞー - とっても面白いです！連載ありがとうございます！(;o;) (2021年9月26日 20時) (レス) @page22 id: fc776c6f0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蓮生 | 作成日時：2021年9月16日 21時
