どうして足元にピンクボールがｯｯ!?クッションじゃない！？【星のカービィ】

答え ページ9

『……』
「もしかして答えられねぇとか？」

『うっ…』


言葉の槍(やり)のようなものがｸﾞｻｯと頭に刺さった気がする。
重い重圧に耐えらながら、思わず困り顔になった。

…身内を明かせないわけじゃない。
だから言っても構わない。
しかし非現実的すぎるから簡単に言って、距離を空けられるのは困る。


『……旅人じゃないけど、答えられない…じゃダメかな？』


悩んだ末にそう答えを出した。
言うのはもう少し信頼関係を積んでから。

…もしくは隠したままで過ごそうかな。

なんて思うとフームは何かを察したのか「分かったわ」と認めてくれた。



「無理には聞かないわ。」
『！』

「話したい時に話していいのよ。待ってるわ」

『ありがとう！』


思わず笑顔になってそう言った。
すると腕の中にいるカービィも「ぽよぉ！」と明るく声を出していた。

……赤ちゃんは人の顔色に敏感(びんかん)になる。

それが今実証されたかもしれない。
なんつて。


(カービィは赤ちゃんなのかも分からないのにね。)


するとカービィはまたお城の方を指さし「おしろ！」と言った。

…え？

お城の中に入りたいのか「ぽよー！」と腕を引っ張って命令されてる。


『カービィ、まだ城の中に入りたいの？』
「A〜！ぱやぁー！」

『え、えぇ…？ 何が言いたいのか…』


仲良くなったけど、やっぱり分からない所は分からん。
とりあえず城の中へ足を進めた。
するとフーム達も近くによってきて着いてきてくれた。


「家とかは無いの？」


ふと、フームはそう言った。
不安のそうにしていて、とっても優しい子なんだ…彼女。

…ねぇっす。奥さん((


「旅人では無いんでしょう？泊まる所はあるのかしら？」
『……実の所は無いです』

「どうするつもり？」

『野宿』

「ゑ…」

「ねーちゃん。コイツやべぇ」
「そうね。女の子1人で野宿はちょっと…」


(一応、身は守れるんだけどなぁ…)


私は剣道部だ！
なにか鉄パイプや傘があれば対抗できるんだけど。

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