弐拾陸話 ページ30
あれ?若しかして怒ってる?あれ、怒ってる???
「・・・此の外套、私の一張羅なのだけれど。」
「そうですか。そのうちいい事ありますよ。頑張ってください。」
「誰のせいでこうなったと思っているんだい?」
、この人の笑顔ってこんなに影が濃かったっけ。いや、もともと真っ黒い笑みだけども。
あれ?あれ??
「え、えっと・・・妖怪?」
「古い!!」
冷や汗をかきながら苦し紛れに言った言い訳は一言で切り捨てられた。
ピュアな子供の綺麗な心を表現したのに。
「じゃあ、夜更しは美容の大敵なんで。おやすみなさ」
「・・・逃げられると思っているのかい?」
太宰さんが私の手首がっちり掴んでるんですけども。
やだ此の人こわーい。
とか言ってる場合じゃないわ!!
「イヤア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」
その後追いかけ回され結局外套の片付けをさせられるハメとなりました。
「うへぇ・・・。何で私が・・・。」
「Aちゃんが私の外套を海水でビチャビチャにしたんじゃないか。」
「・・・。あ、そう言えば太宰さん、初めて会った時、心中、とか言ってたのに、最近では全然ありませんね。私の本性見て魅力がゼロになりましたか。」
気不味いので話題を態とすり替え、アハハと苦笑する。
「どこが『そう言えば』なのかよく分からないけれどね。・・・それに逆だよ、Aちゃん?そうだねえ、それは・・・君の魅力が沢山見えてきたから、だろうね。」
「・・・はい?」
「Aちゃんにはまだ分からないかなあ。・・・鈍いし小さいものね。主に身長が。」
「身長って!」
実は気にしてたのに・・・ !
私が怒ると太宰さんはケラケラと楽しそうに笑う。
「ちょっと、怒りますよ?」
・・・まぁ、太宰さんが笑っているなら、いっか。
################
いやー、終わりましたね、番外編。長かったわー。
あ、番外編がですよ?本編はまだ続きますからね!?
見捨てないでくださいね!?
102人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるきぃ - 死にたがり。さん» 読んでいただき、有難うございました!コメントをいただき、とてもうれしいです!これからもよろしくお願いします! (2016年7月8日 0時) (レス) id: 7101c83816 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ - 紫苑さん» わわっすみません!初心者なもので…気づきませんでした!本当に申し訳ありません!!すぐに取ります!教えていただき、有難うございました!それと、観覧頂き、有難うございます!これからもゆるゆる更新しますので、よろしくお願いします。 (2016年7月8日 0時) (レス) id: 7101c83816 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - オリジナルはとった方がいいと思いますよ?あと、面白かったです (2016年7月7日 23時) (レス) id: 1f0daf69dd (このIDを非表示/違反報告)
死にたがり。(プロフ) - d(*´∀`*)b (2016年7月6日 6時) (レス) id: fd76360b65 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ - おお!コメントありがとうございます!更新、遅くて申し訳ありません…。続きが気になるなんて、とても嬉しいです!これからもよろしくおねがいします! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 7101c83816 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みるきぃ | 作成日時:2016年6月27日 20時