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街中を二人で練り歩いていたのだ。
「そこで飲み物買ってくるな！」そういってトトトと走っていたロボロさんを見送りながらボーッとしていると、横から突如腕が伸びてきて、そのまま引きずり込まれた。
「え、」
「なんだ、普通じゃねえか。」
「弟の方が綺麗な顔してたもんでよ。姉弟ならイケると思ったのに、こっちはハズレだったか。」
「いまから弟の方も連れてくるか？」
腕を後ろに回されて、両手首を片手で掴まれた。
声が降ってくる高さも鑑みて、そのくらい体格がいい。
目の前にはいかにもなゴロつき人相の男が三人、声の感じで後ろには二人、
失礼な会話が私に遠慮なく行われる中、ノロノロと細い路地を歩かされる
年季の入った建物群の間を縫うように移動する。迷路みたいな入り組んだ場所で、必死にルートを頭に叩き込んだ
隙を見て逃げよう
多分スピードは無い、から撒ける
「まぁいいさ、始まっちまえば顔なんてロクに見ねえしな。」
細い路地と比べ少し広い場所に出る、なんだココ
前を歩いていた男が立ち止まりこちらを向いた
そしてやけにゆっくりとこちらに伸びる手
どこに？
頭は疑問符でいっぱいだったが、本能は何となく察しがついているのか血の気がサァッと引いていく。
そんな、まさか乱…
顔面にツバでも吐いて気を逸ら「動かんといてな。」
上から今日一日で聞き慣れた声が降ってくる
彼の声が上から？
そしてそれはさっき聞いた男の声よりはるか遠いところからだった
瞬間、真上からオレンジ色が降ってくる。ガツンと言う音と共に
反射で目を閉じると、ぱたた、と顔に何か温かいものがかかる
これ以上は考えたらだめだ
ゆっくりと目を開けると、目の前の男が人間から赤い噴水に変貌していた。その横で、こちらに背を向けたロボロさん。顔だけくるりとこちらに向け、マンちゃん顔負けの綺麗な笑顔を見せてくれた。
「ごめんなぁ、気付くの遅れてもうたわ。」
「お前、さっきの、」
チラ、とピンク色の瞳が現状を理解できていない後ろの男を一瞥
そして、体の向きをこちらに向ける
そのエネルギーを片手に持ったピッケルに乗せながら私の頭の少し後ろ、少し上に向けて振りかぶった
がつん、
緩くなる拘束
するりとそこから抜けると同時に倒れる男
こめかみから勢いよく出血し、足や腕がビクビクと痙攣していた。
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燕(プロフ) - マシュマロさん» そのコメントめちゃくちゃ嬉しいです…完結してナンボだと思っているので終わらせられてよかったです。コメントありがとうございました (2020年6月13日 8時) (
レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ(プロフ) - タイトル回収がこう言う形で来るとは思わなくてめっちゃ感動しました！連載お疲れ様でした (2020年6月10日 18時) (レス) id: f608f5e23a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 燕さん» 楽しみにしてます！ (2020年6月5日 12時) (レス) id: a1b841625a (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - ゆんさん» 了解です！塩ですね笑塩加減（？）喜んで頂けて何よりです笑ページの都合上次作での掲載になりますご了承ください。コメントありがとうございました！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 燕さん» 返信ありがとうございます！主人公が小さくなったとかどうでしょう？細かくて申し訳ないんですが軍パロの方のshpさんは本編ぐらいの塩でお願いします！塩加減最高です！ (2020年5月29日 11時) (レス) id: a1b841625a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燕
| 作成日時：2019年9月30日 18時
