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「お、来た来た」
呼び出された部屋に行ってみると、高そうなソファで寛ぐマンちゃん
促され対になっている椅子に座った
「お土産買うてきたんよ、Aちゃんに」
気に入ってくれると嬉しいなぁと言いながら彼は徐に立ち上がり背後に回った
「嬉しいです！」
突然のことに驚くが姿勢を正したまま彼の気配を感じておく
ふいに顎の下にスイッと白い手袋がかすめた
「はいできた、鏡見てもろてもいい？」
マンちゃんに導かれ鏡台の前に立つと同時に息を飲む
「おっ…きい…エメラルド…？」
「お！正解！名前までわかるんや、感心感心」
綺麗な深緑色の石
長方形にカットされたそれは幅が丁度下に重なっているドッグタグと同じ位ある
…喜んでる場合じゃ無い
「いや、あの、どうして…？」
そう言いながらマンちゃんを見ると、いつも通り思考不読の可愛い顔がそこにある
「知らんかったかな？この世界では古くからお守りとして使われとるんよ。エメラルドの原産国に視察に行ってたし、ついでにな」
軽い気持ちで受け取って、と音符がつきそうなくらいの口調で言い切られる
「土壇場で武器変更してその訓練もロボロからビシバシ受けてるらしいやん、ご褒美ご褒美」
「こんな高価なもの」
「大丈夫、この国の高所得者ランキング片手に収まる所にはおるから」
そういう問題じゃ、と続けようとするとマンちゃんは自分の唇に人差し指を当てた
「俺はキミに、それぐらいの価値があると思ってんねん、それを否定せんといて？」
ね？と首を傾げるマンちゃんに言葉が詰まった、瞬間、サイレンが鳴り響く
どこの世界も不安になる音を選ぶ
「良かったぁ、間に合って」
にこりと笑うマンちゃん、口を開く、万が一
「死んだらそれと埋めてあげる」
________________
-em視点
「兄さんから連絡が来た！」
と興奮気味な男
完全に司令室と化した総統室
部屋の中央に置かれた丸テーブルと2人用の椅子
そのうちの片方がしばらく私の職場になる
そこに就き、椅子の側に控えていたメイドに小声で紅茶を頼んだ
「今から24時間以内に初撃が来る、」
「あぁ！恭悦至極！なぁエーミール！そう思うだろう？！」
「どうでしょう」
私は戦争屋ではないので、
流れてきた銀色のワゴンから砂糖を取り山程入れる。
彼の思考速度は糖分の量と比例するから
さぁ勝とうか、どう潰す
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燕(プロフ) - マシュマロさん» そのコメントめちゃくちゃ嬉しいです…完結してナンボだと思っているので終わらせられてよかったです。コメントありがとうございました (2020年6月13日 8時) (
レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ(プロフ) - タイトル回収がこう言う形で来るとは思わなくてめっちゃ感動しました！連載お疲れ様でした (2020年6月10日 18時) (レス) id: f608f5e23a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 燕さん» 楽しみにしてます！ (2020年6月5日 12時) (レス) id: a1b841625a (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - ゆんさん» 了解です！塩ですね笑塩加減（？）喜んで頂けて何よりです笑ページの都合上次作での掲載になりますご了承ください。コメントありがとうございました！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 燕さん» 返信ありがとうございます！主人公が小さくなったとかどうでしょう？細かくて申し訳ないんですが軍パロの方のshpさんは本編ぐらいの塩でお願いします！塩加減最高です！ (2020年5月29日 11時) (レス) id: a1b841625a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燕
| 作成日時：2019年9月30日 18時
