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「人狼いえばロボロがAちゃんに会いたがってたなぁ。」
名前を呼ばれて意識が現実に引き戻される。思わず小さく返事をしながら顔を上げると、ちょうどくるりとこちらを見たゾムさんと目が合った。
「せやな、グルッペンの無茶ぶりのせいで最近ずっと引きこもってたからそろそろ我儘いい始めるんちゃうか？」
「会えるの初日以来なので嬉しいです。」
そう言うと神妙な面持ちをした二人が歩みを止め、困ったような顔をしながらこちらに体を向けた。
「あのチビまともなフリして大分ヤバいから気を付けてな。」
「大分Aに執着しとるからな、なんでか知らんけど。」
そんな風には見えないけどなぁ。
「はぁい。」
「ホンマにわかっとる？」
「少なくともゾムさんほどではないですよね？ヤバさ。」
「オイ失礼やぞ。」
ムッとしたゾムさんとケラケラと笑うシャオロンさん、
「いやまぁゾムとは違うヤバさやからなぁ。あ、Aちゃんはここまでか。」
ゾーン３の端に来てしまった。幹部用の食堂はその奥
「いつか一緒に食べたいわ、またね。」
「ちゃんと腹いっぱい食わせたるからな！」
「やめとけそれは。」
「お疲れ様です。」
二人の姿が見えなくなるまで敬礼をした後、パン、と両頬を軽く叩いた。やや大股でゾーン３に設けられた候補生用の執務室に向かう。
最近やたら量が増えた書類とも戦わなければ。
「おはようございますAさん、こちらの書類なんですが。」
「おはようございます。そちらの内容は昨晩トントン様に捺印してもらったのでひとらんらん様の所に回してください。」
「シャオロン様の所から今月分の貿易船区域の港湾管理者記録が上がっていないのですが。」
「諸事情で作成が遅延していることを先程聞きました。来週には完成するようなので出来上がり次第その案件は進めてください。」
「鬱様からの領収書がいつにも増して法外の件は如何すれば、」
「それは…。私からは何とも…。」
「外交書簡が△△から届いています。」
「その国についてはエーミール様に先に回した後オスマン様に目を通してもらってください。あ、それと昨日伝えた件はチーノ様はなんと？」
「政治部側がが黙秘しているようです。」
「そうですか…。」
私たちには何も知らされていないが、確実に何かが目まぐるしくこの場をかき乱している。
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燕(プロフ) - マシュマロさん» そのコメントめちゃくちゃ嬉しいです…完結してナンボだと思っているので終わらせられてよかったです。コメントありがとうございました (2020年6月13日 8時) (
レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ(プロフ) - タイトル回収がこう言う形で来るとは思わなくてめっちゃ感動しました！連載お疲れ様でした (2020年6月10日 18時) (レス) id: f608f5e23a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 燕さん» 楽しみにしてます！ (2020年6月5日 12時) (レス) id: a1b841625a (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - ゆんさん» 了解です！塩ですね笑塩加減（？）喜んで頂けて何よりです笑ページの都合上次作での掲載になりますご了承ください。コメントありがとうございました！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 燕さん» 返信ありがとうございます！主人公が小さくなったとかどうでしょう？細かくて申し訳ないんですが軍パロの方のshpさんは本編ぐらいの塩でお願いします！塩加減最高です！ (2020年5月29日 11時) (レス) id: a1b841625a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燕
| 作成日時：2019年9月30日 18時
