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しばらく均衡状態のやり取りをしていたのち、虚を突かれ柔らかなゴム製ナイフでそっと首筋をなぞられた。
最後の一手を取る瞬間まで無為に傷をつけないよう施される細やかな気遣いと、それを行えるほどの余裕さを見せつけられ悔しくなる。
「ふーん！甘いぜオイ！」
「…もう一戦お願いします！」
候補生になってから、
朝、ショッピさんに挨拶し、そのままマンちゃんのところ、次にエミさんのところにお邪魔してバリバリに指導してもらい、その後トントンさんの所で分からないところをたまに教えて貰いながら書類整理をした後、日報を綴りそれをショッピさんに提出して帰って寝るというスケジュールを黙々とこなす日々
きついです。
そんな日々にまた一つ、ハードなタスクが追加された
最近何かと忙しく国内外を移動しまくっているゾムさんが、時間が空いた時に個人的に指導してくれていることになったのだ。
恐ろしのマンツーマン
「やっぱ隊とか関係ないねん、ただAの才能生かしたいんや。」
そういわれて始まった訓練
「もっと速く。」
「もっと沈めるやろ？」
「飛ぶときはヒュンって感じ！」
「そ、そそれ、いいかんじやん、」
「ヒ、ンフフフフ！えぇなぁ…。」
「ちょお！ゾムさん！ストップストップ！Aちゃん殺す気か！」
どんどんのめり込んでいくゾムさんの殺気に訓練だよね？と焦り始めたころ、バァン！と訓練場の扉を開く音と共に焦ったようなシャオロンさんが飛び込んできた。
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「ゾム朝飯に珍しく来ぉへんから呼びに行ったらアレで焦ったわ…。」
「何があったんやろなぁ。」
「流石に謝れやお前。理性トばすギリギリんトコやったやん。」
前で歩きながらいつも通り楽しそうに会話する二人、さっきまでのゾムさんのヤバい空気感はもうない。
「最初のころのゾムを思い出す殺気やったわ。よ！人狼！」
「やめてくださいよォ狂犬さん。」
「じん…？きょ…？」
馴染みない単語に理解がまごつくも前の二人はそれを気にも留めず会話を続ける…というか多分気付いていない
知らない単語は減ってきたと思ったんだけどな、説明する気がサラサラない二人の背中を見ながら少しの疎外感が募る
『最初のころ』、昔話だろうか？バタバタと今を駆け回るこの人たちから聞いたのは初めてに近い
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燕(プロフ) - マシュマロさん» そのコメントめちゃくちゃ嬉しいです…完結してナンボだと思っているので終わらせられてよかったです。コメントありがとうございました (2020年6月13日 8時) (
レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ(プロフ) - タイトル回収がこう言う形で来るとは思わなくてめっちゃ感動しました！連載お疲れ様でした (2020年6月10日 18時) (レス) id: f608f5e23a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 燕さん» 楽しみにしてます！ (2020年6月5日 12時) (レス) id: a1b841625a (このIDを非表示/違反報告)
燕(プロフ) - ゆんさん» 了解です！塩ですね笑塩加減（？）喜んで頂けて何よりです笑ページの都合上次作での掲載になりますご了承ください。コメントありがとうございました！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 燕さん» 返信ありがとうございます！主人公が小さくなったとかどうでしょう？細かくて申し訳ないんですが軍パロの方のshpさんは本編ぐらいの塩でお願いします！塩加減最高です！ (2020年5月29日 11時) (レス) id: a1b841625a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燕
| 作成日時：2019年9月30日 18時
