検索窓
今日:5 hit、昨日:8 hit、合計:586,800 hit

34 ページ34

-os視点

「もう待ちきれんわ。」

「一年たってないっすよ。」

そういいながら眉間に常駐する皺を珍しく追い出して、幸せそうにケーキを頬張るトントン。
隣でガツガツとエクレアを頬張っていたグルッペンがこちらを見た。

「Aのことか?」

そういいながらマカロンに手を伸ばす。

総統室の隣にあるドローイングルームで、お茶会。
グルッペンとトントンと、いろんなことを話しながら甘味を食す会だ。

他の幹部たちには三強会と呼ばれていることは知っている。

そしてここで言った我儘は大体通ることも、それが由来であることも知っていた。


「そ。まだ?はよ色々聞きたいし、連れて回りたいし、何より着せ替え遊びしたい。」

可愛いものが好き、麗しいものも好き、
しかし軍国主義が幅を利かせている世界で、そんなものが重要視されているのは貴族の社交界、特に女性、だけだった。

ただ、Aちゃんが外交の場に出るというなら別だ。

条約交渉から夜の舞踏会用まで、大義名分を得た上で服や装飾品をこの男だらけの城に持ち込める。

「ショッピくんからあがった報告見てる限り、周りからの評価も高そうやし、幹部補佐の候補生として他のことやらせてもまぁ、そこまで風当たりは強くなさそうやな。」

「そうか!」

「訓練のことは知らんけど、Aちゃんはしゃべってこそナンボな気すんねんな。はよ俺とエミさんで手取り足取りナニ取り教えてあげたいわ。」

「やー、報告見てる限り戦力としても十分に価値はある感じやで。」

「どちらの方面にも明るいのは嬉しい誤算だゾ!ドンドン育てよう!」

「だったら書類整理もお願いしてええかな?目の前の誰かさんがすぐサボるから猫の手も借りたいんやけど。」

「ウグッ、」

あ、詰まらせた。

35→←33



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (370 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
814人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , 実況
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Aya(プロフ) - ボマー!?お前性格イケメンかよ!?多分任務失敗したら消されるからの自爆だろ!!!任務より自分の気に入った相手優先とかヤバい(途中までしか見てない人の勝手な感想) (2021年6月8日 3時) (レス) id: b462e5db2b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ROM専さん» 勢いの良さに笑っちゃいました…!ありがとうございます(?) (2019年9月26日 7時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
ROM専(プロフ) - mnちゃああああああああああ (2019年9月25日 20時) (レス) id: 19a3a955e7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にーたさん» 周りに説明する時は丁寧だけど胸中ではズバッと決まってそうなのでこういう表現にしました!色々考えた結果の文字数なので刺さったなら嬉しいです!コメありがとうございました! (2019年9月22日 10時) (レス) id: 2e704aa56d (このIDを非表示/違反報告)
にーた(プロフ) - 46の一文に痺れました。語らないでズバッと切るところが最高にカッコいいです。 (2019年9月21日 23時) (レス) id: 8f97026b0d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年8月23日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。