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だから「約束」の時間を過ぎても、
夕焼けが空を染めても、
おーちゃんが来なかったことにひどく寂しい気持ちになった。
お仕事で来ているんだから、
時間通りに終われることばかりではないのは分かる。
私も残業でお迎えが遅くなることもあるし。
でも、あのおーちゃんが子どもたちと「やくそく」をしたんだから。
必ず来れるって思っていたからだよね。
だって、あんなに優しい目をして子どもたちにうそをついたり、
出来ないことを言うなんてしない人だと思うから。
きっと、思いもしないような事情が起きて来られないんだろうな。
子どもたちはまだ公園の入り口を見ている。
諦められないよね。
「麻耶、たーちゃん、そろそろ帰ろうか」
私の言葉に子どもたちはなんで？って顔して振り返る。
「さとしくんくるまでまつの」
「やくそくしたもん」
「・・そうだね。待っていたいよね」
私も出来ればそうしたいけど。
そろそろ日も沈む時間に薄着では肌寒い。
「さとしくんも楽しみにしてたと思うよ。
でも、お仕事が終わらないのかもしれないね。
また、きっと会えるから。それまで約束はとっておこう？」
「・・・うん」
「たーちゃん、まってる・・・あそぶ」
麻耶は渋々納得してくれたが、龍生は諦めきれない様子。
「じゃあ、さとしくんにお手紙残していこうか」
「おてがみ？」
「そう。ここに棒でお手紙書いておこう？」
「うん。そうする！」
入り口の近くに
『またあそぼうね。ばいばい。
まや、たつき、A』
と書き残して。
泣き出してしまった龍生を抱っこしながら、後ろ髪引かれる思いで公園を後にした。
まさか、その10分後におーちゃんが来てくれることも知らないで。
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ミホ(プロフ) - 美唯さん» 美唯さんありがとうございます♪またお待ちしてますね。 (2018年3月21日 17時) (
レス) id: e6b7e30dbe (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - また続き楽しみにしてます (2018年3月7日 1時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2017年1月7日 1時
