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「私はね、Aちゃんに幸せになってほしいの」
「・・・ありがとうございます」
「うん。だから、その気になれば相手はいくらでもいるのよって、知ってほしかったの」
「でも・・・」
「もちろん、すぐじゃなくていいの。
ただ、一人で子どもを育てるのは大変でしょ？」
・・・それはこの数年で身をもって感じている。
もちろん、仕事では周りの人に、そして両親にも助けてもらうことばかりだけど。
それでも、日常の中で思うことはある。
「さっきからため息ついて、浮かない顔してて。
今日は元気ないなぁって思ってたの。でも、部長にも私にも話さないでしょ」
「それは・・・私自身のことなので・・」
やっぱり気づかれてたかぁ。
私がわかり安すぎるのかな？
「そうよね。Aちゃんはそういう子よね」
少しだけ寂しそうな顔で私を見つめる。
それに、すみませんと謝ると、いいのよってちょっと笑った。
「でもね。例えば・・心の支えになってくれる人がいたら、がんばれると思わない？」
「・・・そうですね」
心の支え・・・はあの時の言葉。
『Aちゃんはがんばってるよ』
目に浮かぶのは智くんの笑顔。
それだけで、私はもうずっと頑張っていける気がしてる。
「あら、もう見つけたの？」
「え？」
「それじゃ余計なお世話だったわね」
「いえ・・・え？・・・どうして」
あ、と思った時にはもう遅い。
私を甘く見ないでって顔で笑ってる由紀さん。
「気づかないと思った？んふふっ」
「あ・・・いえ・・・そういうわけでは」
「社員さん？」
「・・・」
な訳ないけど、この場合そう言った方が都合いい？
いや、由紀さんには見抜かれるか。
「違うのね」
あ、やっぱり気づかれた。
「まぁ、詮索はしないけど。
何かあったら相談はしてほしいな。人生の先輩としてね」
「・・はい」
「あら、そろそろ休憩終わりねー」
鼻歌を歌いながら由紀さんが厨房に戻っていく。
いっきに疲れたなぁ(笑)
明日、加藤さんに会えたらちゃんとお話ししよう。
それだけ心に決めて、私も仕事に戻った。
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ミホ(プロフ) - 美唯さん» 美唯さんありがとうございます♪またお待ちしてますね。 (2018年3月21日 17時) (
レス) id: e6b7e30dbe (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - また続き楽しみにしてます (2018年3月7日 1時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2017年1月7日 1時
