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あの後、なんとか2人をなだめて、一緒に遊んで。
「縁があればまた会えるよ」
っていつかと同じ話をしながら家に帰った。
「まやね、さとしくんすき」
「たーちゃんも」
お風呂に浸かりながら、麻耶が笑う。
「ママもすき？」
「え・・・？」
「さとしくん、すき？」
純粋に聞いてくる言葉に、一瞬答えに困る。
けど、人として尊敬してるし、好き。
「・・・そうだね・・うん」
「おーちゃんとどっちがすき？」
「・・どうしておーちゃん？」
「うん？だってママすきでしょ？」
「そうだけど・・・」
また言葉が出なくなる。
麻耶、気付いてる？
どっちどっち？ってうきうきした目をしてる。
単純に比べただけかな？
どっち・・なんて選べないよ。
だって智くんはおーちゃんだから。
おーちゃんは・・・憧れで、遠い存在だから。
個人的に会っちゃいけない人、だから。
ずっと見てきたおーちゃんの存在は大きい。
じゃあ、好きなのはおーちゃん？
いやいや、そもそも同じ人だからね。
どっちも好きに決まってる。
・・・好き。人として・・・？
テレビで見るおーちゃんも、
公園で遊んで、一緒にご飯食べて、話をした智くんも、
どっちも好き。
「選べないなぁ・・」
「まやも。でもやっぱりさとしくん」
どっちなの、それ(笑)
でも、素直にそう言える麻耶がうらやましい。
私はどうなんだろう？
目を閉じて思い浮かぶのは・・・あの日の智くん。
いつもずーっと見てるのはテレビや雑誌のアイドルおーちゃんなのに。
やっぱり実物のインパクトは半端ない？
ううん、きっとすごく身近に感じたから。
あの時はアイドルじゃなかった。
だから・・・。
会いたいけど、会えない。
いくら身近に感じても、その時は普通のおにーちゃんでも。
これ以上そばにいたら・・・ダメな気がする。
私たちに会いに来てくれたことは、すごくうれしい。
智くんは覚えていてくれたんだって。
だから、もうそれで十分。
じゃないと、私、やっぱりダメになる。
うん、やっぱり私にはアイドルのおーちゃんがちょうど良い。
智くんは近すぎるもの。
「ママはやっぱりおーちゃん」
「えーっ」
「ほら、もうあがって寝るよ」
長風呂したおかげでぽっかぽかになった。
のぼせる前にお風呂をあがって、子どもたちを寝かしつける。
いつもなら一緒に眠ってしまうのに、
今日はなかなか眠れずにいた。
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ミホ(プロフ) - 美唯さん» 美唯さんありがとうございます♪またお待ちしてますね。 (2018年3月21日 17時) (
レス) id: e6b7e30dbe (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - また続き楽しみにしてます (2018年3月7日 1時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2017年1月7日 1時
