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失礼します、って会釈して背を向けたら。
「あっ」
「え？」
再び呼び止められる。
「俺、企画営業部の加藤です」
「はい・・・。あ・・・すみません。私は・・」
「楠本Aさんですよね？」
「はい・・」
「いつもおいしいご飯ありがとうございます」
ぺこっとキレイにお辞儀をする、加藤さん。
「いえ・・。いつもご利用ありがとうございます」
「毎日助かってます。俺・・・あっ、いや。何でもないです」
照れたように笑う。
聞いちゃいけないことかな？
「・・はい」
「そーいうとこ、良いですよね」
「はい？」
どーいうとこ？
「いーえっ、じゃあまた」
「あ、ありがとう、ございました」
ニコッと笑うと足早に屋上へと消えていった。
・・・嵐のような人だな(笑)
デスクに戻ってもらったアメを食べてると、由紀さんが来た。
「あら、それ」
「あぁ、さっき社員さんに頂いたんです」
「そうなの・・・やっぱりね」
「やっぱり？」
由紀さん・・・。
なんでもなーいってニヤニヤしながら言われても。
「よかったじゃないの。優しい人で」
「・・そうですね」
「イケメンさんだった？」
興味津々で覗き込まれるけど。
そんなにじーっと見てたワケじゃないからなぁ・・・。
「えぇ？・・・・うーん、多分」
「多分って・・・かわいそうに」
「すみません・・」
また会ったらわかる・・・と思うけど。
「Aちゃんってば、本当に興味ないのね」
「なにがですか？」
「そういうこと」
「どういうことでしょう」
「ふふっ、まぁ、そのうちわかるわよ」
「はぁ」
さっきと同じ言葉ではぐらかされて、由紀さんは厨房に戻っていった。
気になるけど・・、ああなると由紀さんは絶対教えてくれないからな。
あきらめてパソコンの画面に向き合うと、すぐに目の前の仕事にのめりこむ。
さっきまでの憂鬱な気持ちはすっかりなくなっていた。
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ミホ(プロフ) - 美唯さん» 美唯さんありがとうございます♪またお待ちしてますね。 (2018年3月21日 17時) (
レス) id: e6b7e30dbe (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - また続き楽しみにしてます (2018年3月7日 1時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2017年1月7日 1時
