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そうすると家以外でも良い変化があって。
例えば、仕事ではそれまで気付けなかった周りの優しさに気付いたり・・。
今までは時間内に終わらせようって必死で。
調理員さんや同僚や、社員さんと必要以上の話をしてこなかった。
それで十分って思ってたし、現場も回ってたし。
だけど、ある日。
完成しているサラダやお浸しなんかを社員食堂のショーケースに並べていたとき。
ふと厨房を見てると、調理のパートさんたちがなにやらバタバタしていた。
あとはメインの調理だけなのに、どうしたんだろう？
中に戻って、何かあったのか声を掛けてみた。
始めはなぜかびっくりして、「あのー、えっとー」って戸惑ってたけど。
「できる事あればお手伝いさせてください」
って言ったら、ワケを話してくれた。
「実は、日替わり定食のさばが足りなくてね・・」
「えっ・・」
「在庫にもないし。だからね」
「あっ」
すぐに、自分のミスに気付いた。
昨日の発注で、在庫があると思い込んで数を減らしてしまったんだ。
「すみませんっ。それ、私の発注間違いです」
「いやいや、私もちゃーんと見なかったからね」
「すみませんっ！」
どうしよう・・・。
頭を下げながら、この後のことを考えてたら。
ポンって肩をたたかれた。
「大丈夫よ。他の魚と組み合わせれば、数も足りるし」
「そうそう、今日は特別に2種類から選べるわね」
顔を上げると、ベテラン調理師さんがそばに居て、
事情を話してくれたパートさんもニコニコ笑ってた。
「あなたががんばってるのはわかってるから。
このくらいのことで気にしないの」
「・・・っ。ありがとうございます」
調理師さんの言葉に、気持ちが軽くなった。
もしかして・・・私はいつも助けられてたのかな。
知らないうちに、こうやってフォローしてもらってたのかも。
自分が本当に何も見ていなかったんだって気付いた。
「ほら、あなたは定食の内容を変更してきて？
今日は特別メニューですよ、ってね(笑)」
「はいっ」
何だか涙が出そうだった。
一人でちゃんとしなきゃってがんばっていたつもりだったけれど‥‥。
周りの人たちに支えられて、助けられていたんだ。
おーちゃんのおかげだね。
家に笑い声が増えたのも、私が周りの優しさに気付けたのも。
心の中で、そっと「ありがとう」をつぶやいたら、自然に笑顔になってた。
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ミホ(プロフ) - 美唯さん» 美唯さんありがとうございます♪またお待ちしてますね。 (2018年3月21日 17時) (
レス) id: e6b7e30dbe (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - また続き楽しみにしてます (2018年3月7日 1時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2017年1月7日 1時
