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どんなに悲しくても寂しくても、
後悔しても、時間は容赦なく過ぎていく。
子どもたちがいる慌しさに助けられているかもなぁ。
気付けばあれから1週間。
テレビでは相変わらずキラッキラの笑顔を見せてくれるおーちゃん。
麻耶のはしゃいだ声を聞きながら、画面をじっと見つめる。
自分だけの一方通行な想いで十分だよね。
だってテレビやラジオを通してだけでも、めいいっぱい幸せな気持ちにしてくれるもん。
やっぱり、正解だった・・よね。
あの日、2人きりで私の話を聞いてくれたあと。
良ければ連絡先を教えてほしいと言われた。
「Aちゃんが迷惑じゃなければ。
どう・・かな？俺のも教えるし」
子どもたちともまた遊びたいからって、思ってもない言葉。
だけど、とブレーキをかける自分がいた。
「そんなっ・・・恐れ多くてとても交換できません」
そんなことしたら、きっと、絶対、確実に。
連絡を待ってしまう自分を想像できるから。
ファンとアイドルの距離感がいいって思いながら、
気軽に会っちゃいけない人だからって分かっていながら、
やっぱりどこかで期待してしまいそうだから。
ぶんぶんと手を振る私を見て、ふっと小さく笑う。
「あ、思い出した」
「え？」
ぽつりとこぼした声に、顔を向ける。
どうしたのかと思っていると、メモメモーと言いながらポケットを探っている。
・・書くものほしいのかな？
持ち歩いている手帳のメモ部分を切り取ってペンと一緒に渡した。
「ありがと(笑)」
ニヤッとして受け取ると、さらさらと何かを書いていく。
「はい」
ってペンと一緒にその紙も私の手元に。
「これは必要ですよね」
間違えちゃったのかと紙を渡そうとすると、いいのって押し返される。
「Aちゃんが持ってて。んで、気が向いたら見てよ」
「え・・・と、なんでしょう？」
「ふふっ、内緒」
家に着いたら見てみて、ってにっこりされて、逆らえずに受け取ってしまった。
「絶対に落とさないでね」
「・・・・？！
いやいやいや、受け取れません！怖すぎる」
その言葉に中身の想像が付いた。
慌てて返そうとするのに手のひらでガードされて断固拒否。
風で飛んでいきそうになって、仕方なくリュックにしまった。
それを満足そうに見ると、
「連絡待ってるね」
きれいなアイドルスマイルを振りまいた。
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ミホ(プロフ) - 美唯さん» 美唯さんありがとうございます♪またお待ちしてますね。 (2018年3月21日 17時) (
レス) id: e6b7e30dbe (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - また続き楽しみにしてます (2018年3月7日 1時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2017年1月7日 1時
