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「明日の朝、帰んね」
「そう、ですか・・。
子どもたちとたくさん遊んで頂いて、ありがとうございました」
身体ごと智くんに向けて、頭を下げて、
「お忙しいのに・・・でも、あんなに楽しそうな子どもたち、初めて見ました」
今日の御礼と、ちょっぴり素直に気持ちを話してみる。
「そっか・・・。こちらこそ、遊ばせてもらってあんがと。すっごい楽しかった」
「なら良かった、です」
「ん・・・と、さ。Aちゃん？」
ちょっと迷ったように言いかけた。
その時、砂場から子どもたちの声がして。
子どもたちにも挨拶してくるわ、って立ち上がった。
砂場からは悲しそうな声が聞こえてくる。
残念そうな表情で子どもたちの頭を撫でている智くん。
3人で戻ってくると、離れたくないとばかりに手を握りしめる子どもたち。
目線を合わせた智くんが、
「ごめんね」
と謝ると渋々手を解いた。
「おしごとがんばってね」
麻耶が泣きそうな顔で言う。
「うん。まやちゃんとたーちゃんも元気でね」
2人は頷いて、今度は私の手をぎゅっと握った。
「もうあえないの？」
麻耶は智くんの言葉に別れを感じたみたいで、不安そう。
でも、そう簡単に会える人じゃないんだもん。
本当はこんなところに居られる人じゃない。
2回も会えて欲張りになってしまってるんだね、やっぱり。
もうきっと会うことはない。
麻耶の言葉には答えずに、智くんは何かを考えてる。
「あのさ」
じっとこちらを見て言葉を捜していた智くん。
「はい・・？」
「また、会えるかな？」
「・・・」
会えない。会えるわけがない。
だって智くんは‥‥。
けれど、子どもたちはわーってうれしそうな声を上げてる。
「ほんと？またあそべるの？」
「やったー！」
うれしそうに智くんにまとわりついて。
それにニコニコの笑顔で答えてあげてる。
「ん。約束な。今度は絶対守るから」
しゃがんで子どもたちと指きりする智くん。
初めて会ったときの約束、覚えていてくれたんだ・・・。
そんなところにもほっこりうれしくなって。
けど、勘違いしちゃダメだって、言い聞かせる。
智くんはきっと、約束を覚えててくれる。
そして守ろうとしてくれる。
でも・・・
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ミホ(プロフ) - 美唯さん» 美唯さんありがとうございます♪またお待ちしてますね。 (2018年3月21日 17時) (
レス) id: e6b7e30dbe (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - また続き楽しみにしてます (2018年3月7日 1時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2017年1月7日 1時
