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どうしよう・・・。
少し逡巡していると、彼が口を開く。
「俺でよかったら見てますんで、どうぞ」
いいのかな・・？
仮にも(仮じゃないけど、本物だけど)
大スターにそんなことさせていいのかな・・・。
でも、龍生の傷の手当もしないとだし。
「すみません。すぐ戻りますので、お願いします」
結局お言葉に甘えることにした。
水道でハンカチを濡らしてそっと傷を洗う。
血も止まってるし傷も浅くて一安心。
持っていた絆創膏を貼って手当ては終了。
急いで麻耶のところへ戻ると、楽しそうに滑り台で遊ぶ二人の姿があった。
「あー！たーちゃんもー」
ありがとうございました、
という言葉は龍生の叫び声でかき消された。
その声に振り向いた彼にぺこりと頭を下げる。
同じように返してくれた。
「おいで。一緒にあそぼ」
手招きされて、たつきがうれしそうに走っていく。
もう傷は大丈夫みたいね。
ひょいっと抱えあげられて、
麻耶と彼の間に座らせてもらってる。
勢いよく滑ったら、止まれずにそのまま地面に転がる３人。
でもちゃんと２人が怪我をしないように、手で引き寄せて下敷きになっている彼。
寝転がったまま3人で笑ってる。
ほっこりした気持ちと、なんだか切なさも感じてて。
どうしてかな。
何だか涙が出そうになる。
「ママー！」
手を振る子どもたちに応えながら、
きゅっと痛んだ胸にそっと手を当てた。
「次はあれね」
子どもたちに手をひっぱられて公園内を走り回る。
私と違って人見知りなんてない子どもたち。
同じ目線で遊んでくれる彼が好きになったみたい。
ブランコに乗ると背中を押してくれて。
砂場では山を作って、
鬼ごっこして、
鉄棒の練習。
うわぁ、すっごいなぁ。
私なら途中でタイムを要求するよ。
でも彼は軽く汗をぬぐうだけで疲れた様子はない。
やっぱり嵐は違うなぁ。
あれだけのハードなライブをこなすんだから、これくらいは何てことないのかも。
５月とは言え日差しも強く、半そででもいいくらいの気温。
子どもたちも水分摂らないとなぁ。
彼・・・おーちゃんも飲むかな？
背負っていたリュックを下ろして、冷たいお茶の入った水筒と紙コップを取り出す。
仲よく遊んでいる３人に声をかけるべく立ち上がった。
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ミホ(プロフ) - 美唯さん» 美唯さんありがとうございます♪またお待ちしてますね。 (2018年3月21日 17時) (
レス) id: e6b7e30dbe (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - また続き楽しみにしてます (2018年3月7日 1時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2017年1月7日 1時
