再会＊1＊ ページ14
早い時間に出てきたはずなのに、太陽はもうすっかりてっぺんにある。
時計の針も真上を指していた。
そんなに長い時間、ぼーっと過ごしていたんだ。
「ママー！おなかすいたー！」
「たーちゃんもー」
砂場でトンネルとプールを完成させて。
自転車を教えてもらっていた麻耶と、ブランコを押してもらっていた龍生が声を上げる。
二人の腹時計はかなり正確みたい(笑)
「さとしくんもいっしょにたべようよ。ママのごはんおいしいよ」
「ぼくもいっしょたべたい」
「いこー」
わが子ながら強引だなぁ。
有無を言わさず両手を引っ張られたおーちゃんも一緒に戻ってくる。
慌てて近くの木陰にシートを引くと、
下ろしたリュックからハンドソープとタオルを取り出した。
「ご飯の前に手を洗おうか」
「はーいっ」
こんな時だけはいい返事をする子どもたち(笑)
またまたおーちゃんを引っ張って水道まで移動。
「ごしごしね。・・・良ければどうですか？」
「あ、あんがと」
そっとハンドソープを差し出すと、両手を広げてくれる。
自分の手にも出して洗う。
子どもたちは濡れた手をタオルで拭きながら、すでにシートに座っていた。
こういう時だけ早いんだから。
「あ・・あの、お時間あるようでしたら・・一緒にいかがですか？」
忙しいだろうと思ってそう声をかけると、
「いいの？んじゃ、お言葉に甘えて」
とニコッとした。
まさかの展開にびっくり。
どきどきが止まらない。
震えも止まらない手をなんとか動かして、お弁当と水筒を取り出す。
サンドイッチやおにぎりは一つずつラップで包んで。
肉団子やウィンナーや魚のフライ、ミニトマトやブロッコリーなんかはピックで刺して、気軽に食べられるようにしたお弁当。
どきどきしながらあけると、すかさずおーちゃんがつぶやく。
「うわぁ、すげぇ」
「いただきまーす」
子どもたちはさっそくサンドイッチに手を伸ばしている。
冷たいお茶をコップに注いで置きながら、
おーちゃんにも一つ取って渡すとありがとうと言って受け取ってくれる。
「うまっ」
口いっぱいにほおばりながら美味しそうに食べてる。
ふふっ、かわいい。
ふんわりしてて飾らなくて、すごくかわいいのに、
ふと見せる表情がかっこいいんだもんなぁ。
もぐもぐと食べてる横顔にちょっとだけみとれてしまった。
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ミホ(プロフ) - 美唯さん» 美唯さんありがとうございます♪またお待ちしてますね。 (2018年3月21日 17時) (
レス) id: e6b7e30dbe (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - また続き楽しみにしてます (2018年3月7日 1時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ki-bou | 作成日時：2017年1月7日 1時
