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第4話 ページ5

あなたside

あの妖精には興味がある


どうゆう経緯でアルファと友達になったんだろう


あの子にも友達ができたんだ



若しかしたら私にも出来るかもしれない



『…こないなぁ…』




お茶とお茶菓子の用意をしながら彼が入ってくるのを待っていても、一向に入ってくる気配がない





『仕方ない。みんな、迎えに行ってあげて』




命じたのは、数匹の木の葉でできた小さなゴーレムや、炎でできた鳥



あまりにも寂しくて私が作った

私の家族



命じられたゴーレムたちは、ぴょこぴょことドアから外へ出ていった



ま「えっ…!?なにこれ!?えっ?えっ??」



『ん、来るかな?』



お茶菓子のクッキーを1枚口に放り込み、私の両側に残った2体のゴーレムとテーブルへ運ぶ



ま「ねえ!はなしてよ!」

『乱暴しないであげて。その子達だって死ぬんだから』





グイグイと服を引っ張られて家の中へ入ってきた彼は酷く怯えていた



『ありがとうみんな』



ご褒美のお菓子の欠片を与えると、喜んでくるくると踊り出す



『さて、座って?喉乾いてるでしょ』


ま「あ……ぅ…」


『毒なんか入ってないよ』




安心させようと、彼に出した方の紅茶を口飲み込んで見せた



『ね?』



口をつけた部分を拭いてから再び彼の前にカップを出すと




ま「い、いただきます…!」



想像以上た喉がかわいていたようで

すぐに飲み干してしまった



『そんな急がなくてもいくらでもあるよw』




彼が数杯の紅茶を飲み終えたところで、彼はおずおずと質問を口にした




ま「あの…殺さないんですか…?」

『殺す?なんで?』

ま「え?だって…政府が君に追い返されたって…」



面白がって私の縄張りで騒ぎ出し、私にちょっかいを掛けてきたから追い出しただけだ



そう説明すると、納得できたのか出来ないのか微妙な顔で頷いた



『お菓子もたべていーよ。いままで1人で寂しかったんだ!』



そう言うと、「ぼくたちがいたじゃないか」とでも言うように、ゴーレムたちが座った私の足に縋り付く



『ごめんごめんw1人じゃなかったねw』




ゴーレムたちの頭を撫でていると、彼はまた言葉を連ねる




ま「いままで、ずっとひとり?」

『…うん。』


どうして彼を招き入れたのか理由を忘れて


あぁ、自分かけてくれる声はこんなに暖かいんだと胸の中で頷いていた

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設定タグ:まふまふ , 歌い手   
作品ジャンル:恋愛
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あこ(プロフ) - 完結おめでとうございます。前々から涙靜さんの小説を拝見させていただいていました。美しい文章を書く方だな、と思いながら気がつけば、全ての作品に目を通して涙を流していました。また、戻ってきた時は読ませていただきます!お疲れ様でした! (2017年9月24日 11時) (レス) id: 5974906340 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 完結おめでとうございます。引退されてしまうんですね。個人的に作品が大好きなのでまた復活してほしいですね……現実でも頑張ってください!戻ってきても良いんですよ!むしろm(( (2017年8月21日 12時) (レス) id: ef152f27b1 (このIDを非表示/違反報告)
雨理好(プロフ) - 完結おめでとうございます、少し寂しいようなお話とても素敵だったです。最高でした。お疲れ様でした (2017年7月17日 18時) (レス) id: 61675551e5 (このIDを非表示/違反報告)
朧桜 - 完結おめでとうございます!今回の作品も最高でした。また、涙靜さんの作品を読み返して、また沢山泣こうと思います!高校生活頑張って下さいね。 (2017年7月14日 2時) (レス) id: f27162b486 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても良かったです!最高でした!もっとお話読みたかったです…今までお疲れ様でした! (2017年7月13日 22時) (レス) id: 759715a7f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涙靜 | 作成日時:2017年5月27日 20時

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