検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:99,258 hit

第11話 ページ12

あなたside



『やほやほ〜、まってたよ!』


ま「A!待ってたって言う割にゴーレムと寝てたよね?」



『いつもより遅いまふくんがわるい!』



そんなことを話しながら、今日も楽しく笑っていた




でも、気づいてはいる



私は結界の中に入るのを、3人も許した覚えはない



まふくんだけだ




『さて、ここまで来るなら覚悟は出来てるんだよね?』



ま「え?」




ゆるりと手を持ち上げると、その手の周りを派手な炎が包んだ



ま「え?え?」


その手を振り払うとまふくんめがけて…




正確には、彼の背中に付けられた水の糸はめがけて炎が勢いよく飛ばされる




1秒足らず



それほどの勢いを保ったまま、糸を辿って霧の中へ消えていく





向こう側で「ごうっ」と、炎が舞ったのが分かる


私の魔法じゃない



妖精の能力…火の能力だ




『そこ!!』


瞬時にかがみ、地面を伝って強い電気を走らせる




ま「A!?どうしたの!?」


?「っ…!!」


二人分の、声にならない悲鳴




『見ればわかるよ』


あの程度の電撃なら、気絶するほどですんでるだろう




『みんな、迎えに行ってあげて』




大の大人2人を運ぶのだ




力がいるだろうと家の外にいたゴーレムもぞろぞろと出てきて電気を走らせた向こう側へ整列して進んでいった




ま「なに?なに?え?んん??」



状況を理解出来ていない彼は

私の後ろに隠れていた



私の方が小さいのにね




『お、来た』






ぐったりと気絶した2人をせっせと運んできたゴーレムたち





小さな体の上に乗った大きな体ふたつをみた途端、まふくんは声を漏らして驚いた




ま「そらるさん!?天月くん!?」





『もー、まふくんちゃんと左右だけじゃなくて前後と上も確認してから来るようにしてね?』




まったく。彼は妖精が空を飛べることをわすれてたのかな?ww



『はーいみんな!その人たち家の中に入れて〜!いちにー、いちにー!』


ひょいひょいと手招きをすると私のリズムに合わせてぴょこぴょことまた歩き出した



これどうしようかなぁ

第12話→←第10話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (232 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
282人がお気に入り
設定タグ:まふまふ , 歌い手   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あこ(プロフ) - 完結おめでとうございます。前々から涙靜さんの小説を拝見させていただいていました。美しい文章を書く方だな、と思いながら気がつけば、全ての作品に目を通して涙を流していました。また、戻ってきた時は読ませていただきます!お疲れ様でした! (2017年9月24日 11時) (レス) id: 5974906340 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 完結おめでとうございます。引退されてしまうんですね。個人的に作品が大好きなのでまた復活してほしいですね……現実でも頑張ってください!戻ってきても良いんですよ!むしろm(( (2017年8月21日 12時) (レス) id: ef152f27b1 (このIDを非表示/違反報告)
雨理好(プロフ) - 完結おめでとうございます、少し寂しいようなお話とても素敵だったです。最高でした。お疲れ様でした (2017年7月17日 18時) (レス) id: 61675551e5 (このIDを非表示/違反報告)
朧桜 - 完結おめでとうございます!今回の作品も最高でした。また、涙靜さんの作品を読み返して、また沢山泣こうと思います!高校生活頑張って下さいね。 (2017年7月14日 2時) (レス) id: f27162b486 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても良かったです!最高でした!もっとお話読みたかったです…今までお疲れ様でした! (2017年7月13日 22時) (レス) id: 759715a7f9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:涙靜 | 作成日時:2017年5月27日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。