転生してその辺にいるありふれた住人になったにも関わらず主要キャラクターさんと関わりすぎている気がする【2】

85.”第二の人生”だからこそ… ページ35

「………すまなかった、本当に」



あの時ぶりのサンズが切り出した話は、思ったよりもストレートだった



『…いえ、そんな、サンズさんがそういう行動する理由、分かってる(・・・・・)ので』



もう少し気の使った言葉とかあっただろうと我ながら思ったが、あの時の光と熱を思い出すと、どうにも揺れ動いてしまった



「”また”、壊されると思って
でも、フリスクから聞いた、オレと同じだったって…平和を望む優しい子だって

………もう、お前さんの前に現れる資格はないかもな…すまなかった。」



『＿＿＿＿!!』



諦めたような、それでいて穏やかな感情を浮かべるサンズさんの瞳に、私は何も言うことが出来なかった



サンズさんの苦しみを肩代わりすることは、私にはできないけど。



それなら……



言葉に想いを乗せよう!




『……サンズさんが、つかみ取った幸せな未来なんです。
それに私は何の手出しも出来ないただの住民ですよ』


『幸せを願うこと、そんなの誰だって思うことなんですから！
サンズさんは仲間のために私に立ち向かった。それに、私はこんな元気に生きてる！
だから、そう…私達の間には何も無かったんです！』



そして…私は、私が彼としたい約束を、こんな私だからこそできる約束を、サンズさんに手を伸ばしながら投げかけた



『私と、友達になりましょう！』

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