転生してその辺にいるありふれた住人になったにも関わらず主要キャラクターさんと関わりすぎている気がする【2】

81.科学の進歩 ページ31

『アルフィーさん?!研究員のはずじゃ…どうしてここに?』



作中でも白衣着てたし、メタトンを開発したのもアルフィーだよね?



そうだとしても、どうしてこんな病院みたいなところにいるんだろう?



「そ、そうだね、知ってるんだったっけ?
フリスクから聞いたよ！Aって、その…転生してきたんでしょ?」



転生しただなんて私でもにわかに信じ切れない出来事だが、アルフィーは信じきってくれているようで真剣に話してくれた



「王様直属の研究員だったんだけど……あっ、王様ってアズゴアのことねっ！
フリスクがこの地底世界を解放してくれてからは、もうタマシイの研究なんてする意味が無くなって、
それで今はニンゲンと共同して色々なものを研究したり、医学にも貢献しようとして頑張ってるの！」



そっか、フリスクが地底世界を解放したということは、やっぱりここはPルート後の世界で間違いないみたい



「あのね、私ね、今までニンゲンってとても悪い生き物って思ってたの。

＿＿＿＿でもね、今は違う！モンスターがニンゲンを恐れるなんていう垣根はもうなくて、私、ニンゲンの役にも立てるのが嬉しいの！」




そう言いながら、パァァッという効果音が相応しい程に目を輝かせるアルフィー



暖かな雰囲気になってきたところで、ふと気になっていたことを聞いてみた



『えっと、私の脇腹辺り…もう傷口塞がっててビックリなんですけど、これもアルフィーさんの研究成果なんですか?!』



するとアルフィーはハッとしながら、いつものようなあわあわとした口調で話し始めた



「わっ、私ばっかり話しちゃってごめん…！
そうだよ、まだ試作の段階だけど私が最近研究してて…ありがたいことに皆に好評なの！
ズバリ、”傷口が塞がる薬”、だよ！」




……この世界の科学の進歩具合に驚きを隠せないよ?!

82.逆に彼の勘違いじゃなければ私はどうすればいいんだ?→←80.夢から、目覚めた…？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す