入れ替わり？ 2 ページ46
只今の状況。
私事Aは、カーティスに抱きしめられ、目の前のアクセルは、笑いながらカーティスを威嚇している。
カーティスの後ろに居るトール兄様は、静かな怒りを出し、ラーズはその隣でハラハラとしている。
一言、オカシイ。
カーティス「カーティス、俺達に何を飲ませた？」
アクセル「はぁ……。僕の姿でそんな言葉使いは止めて下さい、
カーティス「俺の質問に答えろ」
アクセル「酷いですね、
トール「カーティス、本当に知らないのか？」
アクセル「えぇ、知りません」
どうやら、外と中身が違う事だけは理解できた。
アクセルと思っていた相手は、カーティス。
そして、今抱きしめているカーティスは、トール兄様。
A「それより、どうしてこんなことになったのか、考えませんか？ 戻り方も判らないのでは、私も混乱します」
アクセル「あぁ、折角
ラーズ「カーティス殿、私の身体でA様に変な事しないで下さい！」
アクセル「貴方こそ、ラーズ殿の身体でそんな風に呼ばないで頂けますか？ 気色悪いです」
トール「きしょ……!!」
トール兄様こと、ラーズが落ち込んでいる。
傍から見れば、アクセルの一言にトール兄様が打ちひしがれている。
と、とにかく、これ以上の醜態？は、晒してはいけない。
私の執務室が賑やかになってしまったことで、侍従や侍女達が部屋を覗きこんでしまっている。
私は、カーティスの腕を振りほどいて、執務室の扉を閉める。
そして、ありったけの声で、男達に言ったのだ。
A「いい加減に、しなさ――――――い!!!!」
――――――――――――
――――――――
いい大人(約三名)が、一人の少女の前で正座で説教をされている。
A「人の執務室に入ってきて、説明も無しに、騒がないで下さい!!」
カーティス「A、それは悪かったが、こちらにも事情が……!!」
A「何です、カーティス。何か文句でも？」
カーティス「いえ、ありません。……って、俺はカーティスじゃあ……」
ない、と言おうとしたが、Aの目が有無を言わせない。
ほとぼりが冷めるまで、しばらくの説教は続いたのだ。
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作者名：print11 | 作成日時：2018年11月22日 9時
