愛して「22」 ページ24
今日は殆どの時間を劇の為に使うらしい。
その為、朝から凄く忙しい。
「あっAちゃん、
ちょっとこっち来てー!」
クラスの子に呼ばれ、近くに寄ってみる。
…衣装を作っている様だ。
「ちょっと、腕伸ばしてー」
色々と図らないと行けないらしい。
ふと、視線を上げてみると零が居た。
…?何か言ってる?
何かを伝えようとしている零の口を見てみると
「 か わ い い 」
……っ!?!?
えっ…かわ、い…い……?
自分でも判るほど顔に熱が集まってくる。
クスクスと零がそれを見て笑う。
『(誰のせいだと…っ!)』
「はい。できたー。ってAちゃん?
どうしたの?顔真っ赤だよ?」
『えっ?あっ、な、何でもないよ…!』
「そう?気をつけてよね!私達の主人公ちゃんが風邪でお休みだなんてならないように!」
じゃっと女の子は私に手をひらひらと振り、
他の子の処へ行った。
はぁ…どうしよ…
『(顔から熱が抜けないっ)』
このままみんなの所へ戻るのも…
いや、駄目。
絶対イジられる。
どうしよ…このままブラブラしておく?
いや、主人公なんだから戻らないと…
頭を抱えて悩んでいると
「────A?」
『へ…?』
いきなり、声を描けられる。
誰かと思い、頭を上げてみると
『黒、尾…』
最近…いや、大分前かな?
話したのはいつぶりだろう
『な、に…かよ…う?』
久し振り過ぎて何を話せばいいのかよく分からない。
やっと返事ができたかと思えば、冷たい様な…
「いや、蹲ってたから。それに、Aと話したかったから…かな?」
『……そ、う』
やっぱり、どこかか緊張してる。
好きな人の前だから?
久し振りに話すから?
いや──────
【別れ話をされるかもしれないから】
本当に臆病だなぁ。
何か、自分が惨めに感じる。
「なぁ、どっか行かねぇ?」
ここで断れば、別れ話もされずに済む。
辛い想いをせずに済むんじゃないかって…
そう思っちゃう。でも…
『 ____いいよ。』
私は断る事すら怖くなってきている。
凪沙や零がいないと、やっぱり
いけないなぁ。私
私は大人しく、黒尾をついて行った。
「────どう言うつもりなわけ?黒尾」
___が見てみたのも知らず。
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わたがし(プロフ) - あぁ...相変わらず面白いです...ちょっと悲しい系?はあんまり見ないんですけどこれはめっちゃ好きです!頑張ってください! (2018年8月27日 20時) (レス) id: c9d59761fa (このIDを非表示/違反報告)
ホタル - あぁ続きが早く読みたい…… (2018年8月24日 17時) (レス) id: 2022abf856 (このIDを非表示/違反報告)
にっしー - 大好き。 (2018年8月9日 10時) (レス) id: 396b4cc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
かまいたち(プロフ) - お久しぶりです!待ってました!本当に今回も面白かったです〜!これからも生意気ですけど頑張ってください! (2018年8月6日 15時) (レス) id: 2b99168124 (このIDを非表示/違反報告)
RIRINGO(プロフ) - そうですよね…疑心暗鬼になるのもわかりますよ…(T_T)無理しないでくださいね (2018年8月2日 13時) (レス) id: 0d8d30fe99 (このIDを非表示/違反報告)
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