" 好きだよ "って…【黒尾鉄朗】

愛して「15」 ページ16

『え…劇？』





「そう！毎年、3年生はやるんだって！

で！今日の三時限目に色々決めるんだって」






『へぇ…。』








正直、劇なんて面倒くさい。




何が楽しいんだろう。




私にはよく分からないなぁ








「A今、面倒くさいって思ったでしょ？」






『な、なんで分かったの！？』







「そりゃあ親友ですから！


…なんて。ただ顔に書いてあったから」







『マジですか…』






「で、今年は何の劇するんだろうね」





『正直どうでもいい』




「ん？なんで？」





『だってどうせ、裏方やるし…』







「…あぁ。多分、A裏方じゃないと思う。」








『へ？なんで？』







「…まぁお楽しみ」






『？』









「と、言うわけで2クラス合同劇を始める！」








『合同なんだ…』








「じゃああと、学級員よろしく！」






うわっサイテー





丸々学級員に投げた。






むっちゃ嫌そうな顔してる。









「…じゃあどんな劇にするか。決めたいと思います。


周りの人と話し合って発言してください」








「A」





『ん？あ、零。


零のクラスと合同なんだ。』





「うん」






零のクラスってことは………








「…」





「黒尾君と一緒って楽しみ！」




「一緒に頑張ろ！」






黒尾がいるわけですよ奥さん。





まぁあんまり、気にしないけど









「てか、どんなのする？」







『んー単純に白雪姫てか？』







「なんか面白くなくない？」






「ありえすぎて」









『ん〜』





「あ、じゃあ



ボカロ曲でどう？」







『ボカロ？』







「うん！例えば、『悪の娘』とか！」









「ちょっと残酷じゃない？」








『でも面白そうだよ？』









「あとは…『Bad∞End∞Night』とか？」









『なるほど』







「もうそれでいいんじゃない？」







「相変わらず、やる気無いわね。」









そして、学級員が話を止め、




遂に、発言の時間になった。









「じゃあ、案がある人」








おお…結構手上がってる。








「じゃあ〇〇さん」









「私は─────」









と、言う感じで案が集まり、





出てきたのは









《白雪姫》《悪の娘》《Bad∞End∞Night》


《世界は恋に落ちている》《盗人シンデレラ》


《赤ずきんちゃん》


など…

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