レッドライン2【不死川実弥】

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それから
実弥と2人きりになる事を避けた。


何度目か避けた時、実弥は強引に私の部屋に入って来て2人きりになり、仲直りを要求された。


「ンで避けんだよォ、理由言えよ、」


避けている理由を言える筈も無く、
ただ俯く私の顎を掬い顔を近づける実弥に思いっきり顔を背けた。



「………………好きな男でもできたかよォ」

『そんなんじゃない』

「じゃーなんで避けんだよォ！嫌かよォ！俺にキスされんのォ！！」



声を荒げる実弥にビクっと肩を揺らしてしまう。






………………………嫌だよ。






他の子の練習相手なんて。
好きな子がいる実弥とキスするなんて。





なんでそんな事言うの？
仲直りが出来なくて、そんなに怒るくらいなら
私にしときなよ。



生まれた時からずっと一緒で、こんなに近くにいるのに、なんで私じゃ駄目なの？






＿＿＿私を見てよ！！！









ほら、だから嫌なの。


実弥といたら
こんな滑稽で下らない事考えちゃう。



私をこれ以上嫌な女にさせないでよ。
実弥の幸せを願えるようになりたいの。
だから、それまでは、関わらないで。





『付き合ってもいないのに変だよ、こんな関係おかしい。』





私が必死に導き出した答えを告げると、分かった、と実弥は部屋から出ていった。





それから、実弥はキスを迫らなくなった。









‘………………好きな男でもできたかよォ’





好きな子が出来た、それは、自分じゃないか。



好きな男なら出来たんじゃない、




ずっといるよ。




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