88. ページ41
.
俯き加減だった実弥がこちらを見据える。
獲物を狙う獣の様に目が、ギラリと鋭く光った…気がした。
実弥のその表情で一気に心臓が早鐘を打つ。
ゆっくり近づく実弥に私はただただボールを握りしめる事しかできなくて、
重なると同時に、それすら出来なくなり、
ボールが床をダンダンと跳ねる音が消えると
ベッドに二人分の体重を支え、軋む音がした。
『手、はや…』
「嫌なら抵抗しろよォ。ここから待ったナシだァ」
『ふふ。光るの?味付き?0.02ミリ?どれにする?』
「ククッンだよ、やる気満々じゃねェーかァ」
怖くねーの?そう聞く実弥の首に手を回し頬に軽くキスをする。
『うん!実弥、大好きだよ!』
フッと笑い、私の耳元に口を寄せ、俺も、と。
「A、すげェー好き」
そう囁かれ
首筋に顔を埋められるとチクリと鈍い痛みが走った。
「……………越えようぜェ」
飴よりずっと甘く、
溶けてしまいそうな長い口づけをし、
私達は今日、
2つのレッドラインを超えた。
レッドライン2
完
215人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
京華(プロフ) - 完結までこっそり一気に読みたかったのに実弥site〜で吹いて咳込んでます…何故今まで気付かなかったのか…マネと居るから最低と思ってる私の気持ちの代弁ですか?折角クライマックス実弥sideを味わえなかったので恨み節で愛あるコメントしときます♡ (2023年2月6日 0時) (レス) @page34 id: 9cf14e7eab (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - 沙希さん» 私には勿体ないお言葉の数々…ありがとうございます!もうどんなお話を書いたか忘れてしまいましたが…笑 お気持ちとっても嬉しいです! (2022年3月10日 22時) (レス) id: 9c7376e839 (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - 深澤辰哉のげーせんさん» お返事が遅くなってしまってすみません。完結して随分経つお話に…ありがとうございます!とっても嬉しいコメントですが…寝てください!笑 今後も無理のない範囲で頑張ります! (2022年3月10日 22時) (レス) id: 9c7376e839 (このIDを非表示/違反報告)
沙希(プロフ) - きゅんきゅんが止まりませんでした!❤一回しか押せないのが悔しくて連打したいくらいです!作者様の描く不死川さん大好きです! (2022年3月9日 22時) (レス) @page41 id: b306c5df41 (このIDを非表示/違反報告)
深澤辰哉のげーせん(プロフ) - ガチ主様天才作者だなと思ったら、あのあさひゆうひ様ではないかと!!歓喜一憂しております笑 毎回面白すぎて寝るの遅くなりますわ笑笑 応援してます!頑張ってください!! (2022年3月8日 1時) (レス) @page44 id: f1b58a28d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ