真相。 ページ47
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その日の夜…
「上手クイッタワネ!爽籟」
「アァ、コレデ雷トズット一緒ニイラレルナ!」
そんな会話を二羽はしていた。
そう、これは全て鎹鴉よって仕組まれた恋だった___
順を追って説明しよう。
実弥、Aの鎹鴉、爽籟と雷は恋仲であった。
二羽は自他共に認める仲のいい恋仲であった。
ただ、互いに主が激務の身。
なかなか会えないのだ。
二羽は考えた。
どうすればもっと長い時間を一緒に過ごす事が出来るのかを…
そして、辿り着いた答え。それが___
★主を恋仲にしよう大作戦★だったのだ。(捻りなし。)
元々実弥はAの事をよく思っていなかった。
アホは苦手なのである。
それを好きだと思わせたのはこの二羽だ。
Aはアホではあるが、人は良かった。
人でも動物でも虫でも隔てなく優しかった。
生き物が好きな実弥にそんな瞬間を見せてみたり、
雷に彼女の剣技が素晴らしいと聞けば、爽籟はその場に実弥を誘導した。
爽籟は来る日も来る日もAを褒めた。
羽を綺麗にしてもらった、休めと言われた、何時もねぎらいの言葉を掛けてくれる。
Aを見かければ「Aダ!Aダ!」と指す。これを反復していると、実弥もAを見かければ爽籟に「Aいんぞ」と教えるようになった。そして、それが癖になり爽籟不在時にもつい目視するようになった。
他にも実弥が熟睡時には欠かすことなく耳元でAの名前を念仏のように唱えた。
そうして、Aが夢にまで出てくるようになった実弥は、
もしかしたら、俺は…と、勘違いをするようになり、
そのうちに本当に気になりだし、好きになってしまったのだ。
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そしてA。
彼女にも同じ様な事をしていた。
共通点を持たせるため、カブトムシを飼おうと言いだしたのは雷だ。(なぜか彼女はクワガタを取ってきたが。)
ただし、彼女には煉獄という慕っている相手がいた。
なので、実弥の事は、怖いから苦手だけど、いい人。
彼女の中で実弥の存在がそこから動く事はなかった。
そうこうしているうちに彼女は煉獄に恋文を書いてしまう。
焦った雷は正書と宛名のない恋文を入れ替え、それを実弥に渡したのだった。
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あさひゆうひ(プロフ) - 京華さん» ナニシテンノ?おめめ心配。寝ろ寝ろ寝ろ。 (2月5日 5時) (レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 初コメント失礼致します(いやこれ何でコメントしてないの?え?読んでたよね?と困惑。バグってんの?まぁいいや←)一気読みしてしまいました。惚れてくれてる実弥イイ!笑いながら読んじゃいました。眠いのに実弥熱が沸き起こって眠れないけど寝ます。また書いて。 (2月5日 1時) (レス) @page50 id: bb9635485e (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - なおさん» 完結して随分経つ話にコメントありがとうございます!とっても嬉しいです!鴉たち頑張りましたー! (2022年7月28日 23時) (レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
なお - 鴉すごっ!天才やん そしてあさひゆうひさんもこのお話を考えれるなんて天才だよー 天才過ぎてヤバイ 不死川さんたちお幸せに!! (2022年7月26日 22時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - 環さん» 環ちゃん!久しぶり…!まさか読んでくれたとは!!!オチを書きたいだけのお話でした。コメントありがとう!とっても嬉しかったです♥ (2022年4月7日 23時) (レス) id: 9c7376e839 (このIDを非表示/違反報告)
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