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「煉獄の事を気にして不死川と恋仲になれんのではないのだな。」
『……全く気にしていない訳ではありませんが…そんな事をしたら煉獄さんに失礼です。』
「そうか。分かっているならいい。お前如きに袖にされても奴にとっては大した問題はない。安心して不死川の元へ行け。」
『………。』
「…………そう言えと煉獄に頼まれた。」
『え？』
「傍迷惑な話だ。何故そこまでするのか全く理解できん。」
愛されているな、お前は。
罵詈を浴びせながらも、その目は優しく細められていて。
包帯の上からではよく分からないが、薄く笑っているようだった。
煉獄さん……
私の周りは優しい人ばかりだ。
でも、此処までしてもらったのに申し訳ないが、
本当に分からないんだ。
不死川さんが気になる事は認める。
でも、本当に好きなのかは分からない。
『………伊黒さんは蜜璃の何処に惹かれたんですか？』
外を向き、抹茶を啜っていた伊黒さんは盛大に噴出した。
良かった、外を向いていて。
包帯をずり上げながら、一瞬狼狽えた様子の伊黒さんだったが、ゴホンっと一度咳払いをすると、全てだ、と答えた。
『あ、はい。そうですか。ごちそうさまです。』
何の参考にもならないと白けた目で見ていると、
私の反応が気に入らなかった伊黒さんが再び圧を掛けるので、慌てて視線を逸らした。
『い、いや、あの、決して馬鹿にしている訳では…ただ…自分の気持ちが分からなくて…伊黒さんは蜜璃の何処を好きになったのか参考になれば、と。』
煉獄さんへの気持ちが変わってから人を好きになる事が何なのか分からなくなってしまって…と自分の気持ちをそのまま伊黒さんに話した。
『煉獄さんは、私の理想そのものなんです。
真っすぐで、誠実で。太陽の様に大きくて、温かくて。そんな所が好きだったんです。』
「……」
『でも、不死川さんは…何処が好きかと聞かれても分からないし、第一少し前まで苦手な人でしたし。』
「………人を好きになるのに理由が必要なのか？」
『え、だって…そりゃー…』
「確かに俺は、彼女の美点なら3日3晩話し続けられるだろう。だが、その理由の大半は後からついてきたものだ。
気付けば相手の事を考えていた。そんな始まりがあってもいいだろう。」
『……』
「Aは、ふとした時誰を思い浮かべる？誰を想い、誰に一番に聞いてほしい？人を好きになるのは時間でも理由でもないと俺は思う。」
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あさひゆうひ(プロフ) - 京華さん» ナニシテンノ？おめめ心配。寝ろ寝ろ寝ろ。 (2月5日 5時) (
レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 初コメント失礼致します(いやこれ何でコメントしてないの？え？読んでたよね？と困惑。バグってんの？まぁいいや←)一気読みしてしまいました。惚れてくれてる実弥イイ！笑いながら読んじゃいました。眠いのに実弥熱が沸き起こって眠れないけど寝ます。また書いて。 (2月5日 1時) (レス) @page50 id: bb9635485e (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - なおさん» 完結して随分経つ話にコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！鴉たち頑張りましたー！ (2022年7月28日 23時) (レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
なお - 鴉すごっ！天才やん そしてあさひゆうひさんもこのお話を考えれるなんて天才だよー 天才過ぎてヤバイ 不死川さんたちお幸せに！！ (2022年7月26日 22時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - 環さん» 環ちゃん！久しぶり…！まさか読んでくれたとは!!!オチを書きたいだけのお話でした。コメントありがとう！とっても嬉しかったです♥ (2022年4月7日 23時) (レス) id: 9c7376e839 (このIDを非表示/違反報告)
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