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＿＿＿その夜
用意してもらった長屋で私達は息を潜めた。
これだけ派手に動いたんだ。きっと来る！
そう意気込んでいたのに…
その晩、私達の前に鬼が現れる事はなかった。
◇
夜が明けて、少し仮眠をした後、
昨日より更に見せつけるようにして私達は町を徘徊した。
『実弥さぁん♡だぁいすきぃ♡』
「…そりゃやり過ぎだ…勘弁しろォ」
甘ったるい声で、ばちこーん☆と片目を瞑り、
実弥さんにねちっこく絡めば、気色わりィとまで言われた。
小声で言う辺がガチだ。
まぁ、私も自分で言ってて吐きそうだが。
互いに精神を削り、夫婦ごっこをしていれば、
その甲斐あって、町の人から話しかけられると必ず仲がいいねと言われる。
そうだろう。私は演技派なんだ！
こんなに仲のいい夫婦がいるんだぞ。さっさと出てこい鬼ィ!!!
と、朝から頑張ってはみたものの。
その日も有力な情報はなく、一夜明けても鬼は現れなかった。
◇
ここへ来て4日。
甲と連絡が途絶えて6日目。
今日も有力な情報はなく、日没まであと2時間と迫っていた。
まだ助かる命があるかもしれない。
早く見つけなければいけないのに！
焦りが見え始める私に実弥さんは落ち着けと言い、次の店である花屋へと足を踏み入れた。
綺麗に咲いている花を見て気を沈める様努める。
ここで私が殺気立ち、敵に私達の素性が知れれば住処を変えてしまう可能性だってあるんだ。
慎重にならなければ。
『綺麗ですね。』
「あァ…どんなに綺麗な花でもAの前じゃー引き立て役だがなァ…」
…………
まさか実弥さんの口からそんな言葉が出てくるとは…
この人の適応能力の高さには恐れ入る。
殺気立つのを無理矢理沈めていた私だったが、毒気が抜かれ、漸く息が出来たように力が抜けた。
「いいわね、仲が良くて。でも気をつけて。最近神隠しに遭う若い夫婦が多いから。」
『！』
「そりゃァ穏やかじゃねェなァ。話聞かせてくれや。」
「私も詳しくは知らないんだけどね。この間も引っ越して来たばかりの夫婦がねぇ…。」
『やだ…怖い…私達も引っ越してきたばかりなんです。』
「そうだなァ…詳しく知ってる奴がいりゃー対策も立てれンだが…」
「あぁ。それならね、」
花屋のおばさんは以前もののけに襲われたが、なんとか生き延びたという人を紹介してくれた。
話を聞くに、ソレは十中八九鬼だろう。
今までで一番の有力の情報。
日が沈む前に私達は急いで被害者の家を訪ねた。
そして、そこで
とんでもない情報を手に入れたのだった。
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あさひゆうひ(プロフ) - 京華さん» ナニシテンノ？おめめ心配。寝ろ寝ろ寝ろ。 (2月5日 5時) (
レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
京華(プロフ) - 初コメント失礼致します(いやこれ何でコメントしてないの？え？読んでたよね？と困惑。バグってんの？まぁいいや←)一気読みしてしまいました。惚れてくれてる実弥イイ！笑いながら読んじゃいました。眠いのに実弥熱が沸き起こって眠れないけど寝ます。また書いて。 (2月5日 1時) (レス) @page50 id: bb9635485e (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - なおさん» 完結して随分経つ話にコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！鴉たち頑張りましたー！ (2022年7月28日 23時) (レス) id: 62b927337a (このIDを非表示/違反報告)
なお - 鴉すごっ！天才やん そしてあさひゆうひさんもこのお話を考えれるなんて天才だよー 天才過ぎてヤバイ 不死川さんたちお幸せに！！ (2022年7月26日 22時) (レス) @page50 id: ee464fdcd2 (このIDを非表示/違反報告)
あさひゆうひ(プロフ) - 環さん» 環ちゃん！久しぶり…！まさか読んでくれたとは!!!オチを書きたいだけのお話でした。コメントありがとう！とっても嬉しかったです♥ (2022年4月7日 23時) (レス) id: 9c7376e839 (このIDを非表示/違反報告)
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