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佐久間side
時間ヤバっ！
スマホに手を伸ばそうとすると、体中が痛い。
ソファで寝落ちしてしまったからだ。
お風呂も沸かしっぱなしになっている。
慌ててお風呂に入って寝癖を直したり着替えたりするけれど、マネージャーさんの来る時間、そしてラヴィットと収録時間が刻一刻と迫っている。
ピーンポーン
佐久間「はっや！」
思わず声が出た。
オートロックを解除して、何か車で食べられそうなものとして、菓子パンと野菜ジュース、バナナを手に取る。
人の気配を感じて、ドアを開ける。
マネ「おはようございます」
佐久間「おはようございます」
マネ「今から行きますけど大丈夫ですか？」
佐久間「あっ、はい」
車内で朝ごはんを食べて、ラヴィットのスタジオに向かう。
共演者の方に少し挨拶をしただけで、収録時間が近づいてきた。
案外収録は、早く終わったように感じられた。
『ブラザービート』のお知らせもちゃんと言えたし。
今日の仕事はこれで終わり。
帰りに、『ブラザービート』をフラゲしに、CDショップへ行った。
目の前でお会計をしていたのは。
佐久間「なべ、舘さんおはよー！」
渡辺「…佐久間かよ、びっくりした」
宮舘「佐久間もフラゲ？」
佐久間「うん」
予約票と引き換えに商品を受け取る。
店員「お会計は9240円になります」
財布の中を見ると、福沢諭吉と目が合った。
他には誰もいなかったので、仕方なくそれを出す。
おつりをもらって店を出ると、二人が待っていた。
佐久間「お待たせ」
渡辺「それ、全部二枚ずつ？」
佐久間「うん。午後から病院行くし」
二人は全て、察してくれたみたいだ。
宮舘「俺も行っていい？」
渡辺「俺も。あとそのCD、7人で割り勘でいい？」
佐久間「うん。また時間とかはLINEするね」
宮舘「了解」
家に帰って、昼ごはんを食べる。
ゲームをしていて夜更かししてしまった影響で、睡魔が襲ってきた。
少しだけ、と思ってソファに横になる。
それが、いけなかった。
ふと気づいたら、時計は16時過ぎを指していた。
あっ、なべと舘さん…。
慌ててLINEを送ると、一瞬で既読がつく。
絶対待たせてるな。
ごめん！
必要最低限の荷物を持って、病院へ急いだ。
病院に着くと、二人はもう来ていた。
佐久間「待たせてごめん」
渡辺「忘れてんのかな〜って思ってた」
佐久間「ごめんって」
コンコンコンッ
ドアをノックするけど、何も反応がない。
ドアノブを回してみると、すぐに開いた。
佐久間「中入る？」
宮舘「うん」
三人で他愛もない話をしていると。
ガチャッ
ドアが開いて、待ち人がやってきた。
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