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目黒「ごめん」
言葉が、溢れ出るように出てくる。
目黒「みんなに迷惑掛けてばっかで。一昨日も今日も、忙しいのにわざわざ来てくれて。でも俺は、みんなに何もできない。俺のせいでみんなが自由に活動できないんだったら、俺、Snow Manをや…」
向井「めめ」
康二の勢いに気圧されて、思わず言葉を止める。
向井「続き言わんといて。俺らは9人やなかったらSnow Manちゃう。めめだけ置いて行ったりしやんから。グループとしての活動を休止してんのも、その一環や」
グループとしての活動を休止しているなんて、初めて知った。
なおさら、迷惑を掛けていると実感する。
ラウール「活動休止は、必ずしもマイナスなことだけじゃないと思う。Snow Man個人をもっと知ってもらえたり、一人でテレビに出演する時のことを学べたり。俺たちみんな頑張ってるんだから、目黒くんも簡単に諦めないでほしい。待ってるよ。できることはするから、Snow Manに戻ってきて、お願い」
Snow Manの最年少は、ただの18歳じゃない。
話す言葉の一つひとつに説得力がある。
ラウール「みんなめめのこと信じてるんだから、めめも俺らのことを信じて」
目黒「ラウール…」
なぜか、涙が出てくる。
ラウールがしゃがみ込んで、俺と目線の高さをを合わせる。
ラウール「大丈夫、絶対治るよ。そう信じていたら、いつか叶うかもしれないし」
目黒「ありがと…」
ラウール「だから、いつでも頼って。メンバーなんだから」
目黒「うん…」
ラウール「最後に、俺たちのこと、信じてるって言って」
目黒「みんなのこと、信じてるよ。ありがと…」
みんな、笑顔だ。
優しいメンバーたちで、ほんとによかった。
松村「あっ、そろそろ面会終了時間ですね」
深澤「今日は早いんですか？」
松村「はい、今日の面会は午前中だけです」
ラウール「明日も来るね」
目黒「受験は大丈夫？」
ラウール「うん！」
渡辺「根拠ないのにすぐ言う」
岩本「行きの車の二の舞は止めてもらえるかな」
目黒「何それ、超気になる」
ラウール「明日話すね」
目黒「うん、楽しみ」
佐久間「じゃあまたね〜」
向井「また来るわ」
宮舘「先生もありがとうございます」
京本「いえいえ、こちらこそ」
松村「それは俺のセリフだ。京本は何もやっていないだろう」
さっきまで重かった空気とは打って変わって、みんなの笑い声が響く。
目黒「来てくれて、ありがとう」
最後に病室を出ようとしたラウールには聞こえたのか、笑顔でうなずいてくれた。
何だか、気持ちが軽くなったような気がした。
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