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ピーポーピーポー
けたたましい音を立ててやってきた救急車に、全員で乗り込む。
ガタゴトと不規則に揺れる車内は、怖いほど静かだった。
しばらくすると、病院に着いた。
担架に乗せられた二人を先に降ろす。
救急隊員「あの、ラウールさんは…」
岩本「あ、俺がおんぶしとくんで大丈夫です」
渡辺「ふっか、降りて」
そういえば、病院に着いたんだった。
慌てて救急車から降りる。
救急隊員「この裏口から中にお入りください」
そう指さされた扉は分厚くて、鈍い輝きを放っていた。
扉を開けて、病院の廊下に足を踏み入れる。
今まで来たことのない、ましてやこれからも来る予定ではなかった場所にメンバー全員で来ている。
見慣れない場所を前に、不安しか湧き上がってこない。
渡辺「ふっか、進んで」
慌てて救急隊員の人について廊下を歩く。
さっきから、まるで時間が止まったみたいだ。
今まで感じたことのない恐怖が、自分を襲う。
でも、今自分がしっかりしないと、他のメンバーを余計に不安にさせるだろう。
最年長としてSnow Manを守っていく義務があるし、それは自分にしかできない役割だと思う。
救急隊員「この部屋に入ってお待ちください。岩本さんは、こちらへ」
そう言って、救急隊員の人は立ち去って行った。
狭い部屋に残されたのは、5人のメンバーたち。
みんな、見たこともないような暗い表情をしていた。
沈黙がこれほど重く感じたのは、初めてだ。
黙って、部屋に入ってくるであろう人を待つ。
ガラッ
みんなが一斉に扉の方を向く。
入ってきたのは、照。
岩本「ラウール預けてきた。18歳にはちょっと刺激が強すぎたと思う」
深澤「照ありがと」
またしばらく沈黙が続く。
佐久間「なんで、こんなことになったんだろ」
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けたたましい音を立ててやってきた救急車に、全員で乗り込む。
ガタゴトと不規則に揺れる車内は、怖いほど静かだった。
しばらくすると、病院に着いた。
担架に乗せられた二人を先に降ろす。
救急隊員「あの、ラウールさんは…」
岩本「あ、俺がおんぶしとくんで大丈夫です」
渡辺「ふっか、降りて」
そういえば、病院に着いたんだった。
慌てて救急車から降りる。
救急隊員「この裏口から中にお入りください」
そう指さされた扉は分厚くて、鈍い輝きを放っていた。
扉を開けて、病院の廊下に足を踏み入れる。
今まで来たことのない、ましてやこれからも来る予定ではなかった場所にメンバー全員で来ている。
見慣れない場所を前に、不安しか湧き上がってこない。
渡辺「ふっか、進んで」
慌てて救急隊員の人について廊下を歩く。
さっきから、まるで時間が止まったみたいだ。
今まで感じたことのない恐怖が、自分を襲う。
でも、今自分がしっかりしないと、他のメンバーを余計に不安にさせるだろう。
最年長としてSnow Manを守っていく義務があるし、それは自分にしかできない役割だと思う。
救急隊員「この部屋に入ってお待ちください。岩本さんは、こちらへ」
そう言って、救急隊員の人は立ち去って行った。
狭い部屋に残されたのは、5人のメンバーたち。
みんな、見たこともないような暗い表情をしていた。
沈黙がこれほど重く感じたのは、初めてだ。
黙って、部屋に入ってくるであろう人を待つ。
ガラッ
みんなが一斉に扉の方を向く。
入ってきたのは、照。
岩本「ラウール預けてきた。18歳にはちょっと刺激が強すぎたと思う」
深澤「照ありがと」
またしばらく沈黙が続く。
佐久間「なんで、こんなことになったんだろ」
日頃常に笑顔を絶やさない佐久間が、独り言のように言った。
宮舘「それは、二人に聞いてみないと分からないと思う」
佐久間「やっぱりそうだよね」
これは、大きな出来事の、ほんの始まりにすぎないのかもしれない。
何かもっと、巨大で、自分たちじゃ手に負えないものが、Snow Manを襲っているような、そんな気がする。
悪い予感は大体当たるってことを、俺は29年ちょっとの人生経験から知っている。
これだけは、当たってほしくない。
そう願いながらも、頭の中では様々な想像が広がって、もう収拾がつかなくなってきている。
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