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次の日の朝10時。

俺たちは、ジャニーズ事務所の一室で、滝沢くんを待っていた。


カチャッ


ドアの方を向くと、急いで走ってきた感満載の滝沢くんがいた。


滝沢「みんな早いな。早速本題に移るけど、一番はこれからSnow Manをどうしていくか、だ」


滝沢くんの言葉が、胸に刺さる。


滝沢「大体何があったかは聞いた。まずは7人がこれからどうしていきたいか、Snow Manの未来を決めないといけない。このまま活動を続けるのかどうかは、7人が決めたらいい。ただし、無理はするなということだけだ」


7人で活動を続けていけるのか。

今まで、メンバーがコロナにかかった時、少しだけ8人で活動していた時はある。

でもそれは短い期間だけの話だったし、パフォーマンスの時の歌割りや立ち位置の変更を覚えるのは大変だった。


二人分の歌割りや立ち位置を変更するとなると、一人分の時より単純に負担は倍になる。

少なくとも俺にはそんなことをずっと続けていくことはできないし、何より二人を置いて進んでいきたくない。


深澤「俺は、一度活動休止するべきだと思う」


みんなの視線を感じたけれど、その先を続ける。


Snow Manがまだ6人だった時のこと。

阿部ちゃんが学業に専念するということで、活動を休止していた時期があった。

その時阿部ちゃんは、「このグループにもう一度戻れるのか…」って不安だったと言っていた。


深澤「阿部ちゃんが大学受験の時に一時期活動休止していた時のような不安を、二人に味わってほしくない。二人の居場所を、残してあげたい」

岩本「俺も、ふっかと同じ意見。でも、個人の活動はできる範囲でしたらいいと思う。グループとしての活動はできないと思う。この状態がいつまで続くかも分からないし」

佐久間「すの日常は続けたい。完全にファンのみんなとのつながりを断つのはあんまりだし」

宮舘「それスノとかYouTubeは収録した分を公開して、そこからはファンのみんなの希望を聞いて考えたい」

渡辺「7人でシングルとかは出したくないし、パフォーマンスもキツいと思う」

向井「それぞれ、各自のペースで仕事したらええと思うで。辛くなったら休まな」

ラウール「そうなるとファンのみんなとの交流も減っちゃうから、何かできないのかな…」


滝沢「時間だから先に抜けさせてもらうけど、また明日も来るから、今日と同じ時間にここで」


滝沢くんが慌ただしく出て行った後も、俺たちはずっと話し続けていた。

これが、Snow Manの未来を決めるから。


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作者名:まっちゃ | 作者ホームページ:No.  
作成日時:2022年1月5日 10時

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