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寝る前の読み聞かせ。
子供みたいにスクロールする私を、暗闇でもわかるくらい優しく微笑んで、
高く見える天井と、
筋張った彼の腕。
「んー…
ひかるくんみたいのでいいよ、
あ、この映画！観たかったんだぁ、」
光「いやいや2時間半この体勢はきついって。」
…
「…ひかるくん、」
光「んー？」
「声だけじゃどんな顔してるのかわかんないよ。」
光くんが光くんじゃないみたいで、
わかりやすい彼が、
さっきからじゃない。
最近ずっとずっと、
光「そっか、
たぶん、すっげーかっこ悪い顔してるよ。」
少しの間をあけて、真っ暗になった画面。
枕元に置いて、
ごろんって、横になったから、
光「もうさー…」
「…うん、」
光「どうやったってかなわねーよー…
勝てないもん。」
枕に頭を乗せた格好でこっちを向いた彼。
一瞬躊躇って、私の髪を梳く細長い指。
光「こうやってー…」
.
光「いいこいいこするのが精一杯な俺とさ、」
毛布越しに腰に回された手が、とんとんってするのも、
光「うん。もう言っちゃうわ。
Aちゃんのこと、俺大好きだよ。」
…そっか。
「ひか、」
とっくに先生なんかじゃなかったんだ。
光「あ、泣いちゃった。」
「泣いてるよ、ばかー…」
光「泣かないで、お願いだから、」
そのあと掠れた声でつぶやいた言葉。
光「ひかるくんそんなキャラできないんだよー…
大事にしすぎてだめにしちゃうの。」
私の答えを聞かない優しさも、
光「今だけでいいから、俺のそばにいて。」
その線引きの意味も。
「うん、いるよ。」
光くんは全部わかってて、
全部自分の中に上手にしまう。
光「わがままになるよな、だめだわ。」
後ろ髪に手をあてて、
見上げられなくて引き寄せた胸元に、
彼からおでこにキスをした。
光「ふざけんなよなぁ、…雄也。」
「ほんとだー…もう。」
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にゃん(プロフ) - すごくお待たせしてしまったにも関わらず、真っ先にコメントをくださってありがとうございました。こつこつと頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2020年12月9日 22時) (
レス) id: e86491d17c (このIDを非表示/違反報告)
あも ?(プロフ) - 更新待ってました！にゃんさんのペースでお話進めて頂けたらうれしいです、これからも楽しみに待ってます◎ (2020年11月21日 21時) (レス) id: 43b06d43a4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - いのりさん» お返事も、更新も遅れて申し訳ありません。あさやけへのコメントもすごく嬉しかったです！これからいろんな展開が巻き起こる予定なのですが、変わらずに応援して下さるとありがたいです。これからもよろしくお願いし致します！ (2018年1月13日 13時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
いのり - にゃんさん！更新してくれてありがとうございます!にゃんさんの作品はとてもわくわくしてリアルで自分が本当に夢主にはなった気がします！にゃんさんのペースでいいので頑張ってください(^^) (2017年12月20日 17時) (レス) id: 333c8aa74a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 美咲さん» お久しぶりです！変わらずコメントを下さり、ありがとうございます。あさやけでは切ない場面が続いてしまい、私らしい作品がわからなくなってしまったのですが、もう振り切りつつ復活します！笑 丁寧に１つずつ書いていけたらいいな、今後ともよろしくお願いします！ (2017年8月10日 21時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん
| 作成日時：2017年5月4日 16時
