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街灯の明かりが差し込むキッチンの窓が照らす、
冷蔵庫から水を取り出す彼の姿。
”ゆーや。”
雄也「…お。ごめん起こした？」
私ができるのは、
少し遠くにいるその背中に、なにも知らないような声で呼びかけること。
「んー…ううん。」
雄也「なーんだよ目ぇこすってるくせに。」
「ねぇ、いまなんじー…？」
きっと眠ってるときに雄也がかけてくれたタオルケットに包まれて、
寝転がりながら問いかける。
上半身は裸にスウェットのゆるゆるな格好の目元で笑った雄也。
雄也「3時。全然寝てねーじゃん、さっきだよ。」
「そっかー…ゆうやは？」
雄也「…いや、」
…あ。
雄也「A、飲む？」
「…うん。」
…その表情、なんかやだ。
わかりやすく濁した表情をすぐに消して、
私のその答えにくすくすと笑いながら。
雄也「うんって。
ほら起きろー…？」
「起きれないの、」
雄也「あー…そっか。ごめん」
ほらね、また。
「ね、さっき言わないって約束したのに」
雄也「んー…多分俺ずっと言うと思うわ。」
…ただの罪悪感？
雄也「ほら、飲ませてやろっか、」
「ん、どうやってー？」
うつ伏せで枕をかかえながら見上げた彼。
雄也が座るから少しだけ沈んだベッド。
あの時間が終わっちゃったら普通のキスなんて綺麗すぎて、
雄也「んー。こうすんの。」
ずっと生々しいはずの行為なのに、
それがちょうどいい口実になる。
「…っゆうや、」
目をぎゅっと閉じて、見たくない未来をかき消す。
どうしようもなく繋がってたいのを口移しで誤魔化した私たち。
「んぁ。っね、こぼしちゃった、」
雄也「いいよ水だから乾くっしょ。」
「…キス、ってさ」
雄也「うん？」
シーツの上の冷たいシミにぽんって手をあてた彼に、
その大きな手を見つめたまま。
「一回しちゃったら、おなじになっちゃうのかなって」
雄也「…そんなこと考えなくていいよ、お前はまだ。」
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にゃん(プロフ) - かえるさん» コメントありがとうございます。雄也くんらしさって、言葉にしてしまうと冷たく感じられてしまいがちで、不器用な優しさですよね。過去編では切ないばっかりでしたが、2ではしっかりきゅんにします！笑 これからも、よろしくお願い致します。 (2017年5月4日 16時) (
レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - レイナさん» コメントありがとうございます。そとづらから引き続き読んでくださってるのがすごく嬉しかったです！なるべく頻繁に更新できるよう、頑張りますね。またいつでもコメントお待ちしております。2も、引き続きよろしくお願い致します！ (2017年5月4日 16時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - コメント失礼します。とってもキュンキュンするのに、切なくて泣いてしまって。雄也くんらしいな〜と楽しく拝見させていただいています。 これからも楽しみにしてます。 (2017年4月23日 23時) (レス) id: 740f5ed62d (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - そとづらだんしに引き続きあさやけだんしもダイスキな作品です！！にゃんさんのペースで更新頑張ってください！！どんなに時間経っても更新楽しみにしてます！！！がんばってください！ (2017年4月23日 19時) (レス) id: 2b8f700843 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 美咲さん» お久しぶりです。ずっと前にコメント下さっていたのに今になってしまってごめんなさい。ちょっと考えてしまうことがたくさんあったので、やっぱり頑張ろうと思えました。これからも丁寧に書いていきます。よろしくお願い致します！ (2017年4月16日 19時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん
| 作成日時：2016年10月24日 23時
