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「ねー。」
雄也「ん？」
「自分だけずるいよ、」
ソファにごろんって寝っ転がった雄也。
雄也「あー…これ？」
うんうん。
彼の手元に握られた、木の棒がついた水色のシャーベットのアイス。
端っこに手をついて、顎を乗せて。
「これもだね、なつー。」
いちばん初めの一口を彼からもらいながら、
これからすること全部が、
雄也を思い出すことになっちゃうのかなってぼーっと考えてみたり。
雄也「んなこと言ってもお前一年中食ってんじゃん。」
「まぁ、そうだけど。」
雄也「ほらいーから、…こぼすなよ、」
あげるときに雄也も自然と口が開いちゃうとこ。
「…ん。おいし。」
雄也「食えばー？
Aの分も入ってるよ」
私の分のアイスもいつも買い置きしてくれてるとこ。
「ううん、こっちのほうがおいしいかんじする。」
雄也「は？なんだそれ。」
…ね、へんなの。
一瞬目を細めるように眉をしかめた彼。
子供に食べさせるみたいに手を添えながら、私に優しく笑いかけた。
…
「それでね、」
雄也「ん。」
夏の夜。
2人でテレビを見ながらたわいもないことを話すこの時間。
でも急にご機嫌で話しかけてた私の声が止まるから、
雄也「A、どーした？」
雄也の焦ったみたいな声が後ろから。
「ゆうや、まくら。」
はやく、
雄也「っちょ、いってー…」
彼の枕になっていたクッションを急いで取り上げて、
雄也「あれ、これ去年も一緒に見なかったっけか？」
首だけ起こした雄也が私にそう問いかけて、私の頭にぽんって手を置く。
「ね、手かして。」
雄也「でたよ、それ。」
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にゃん(プロフ) - かえるさん» コメントありがとうございます。雄也くんらしさって、言葉にしてしまうと冷たく感じられてしまいがちで、不器用な優しさですよね。過去編では切ないばっかりでしたが、2ではしっかりきゅんにします！笑 これからも、よろしくお願い致します。 (2017年5月4日 16時) (
レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - レイナさん» コメントありがとうございます。そとづらから引き続き読んでくださってるのがすごく嬉しかったです！なるべく頻繁に更新できるよう、頑張りますね。またいつでもコメントお待ちしております。2も、引き続きよろしくお願い致します！ (2017年5月4日 16時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
かえる(プロフ) - コメント失礼します。とってもキュンキュンするのに、切なくて泣いてしまって。雄也くんらしいな〜と楽しく拝見させていただいています。 これからも楽しみにしてます。 (2017年4月23日 23時) (レス) id: 740f5ed62d (このIDを非表示/違反報告)
レイナ(プロフ) - そとづらだんしに引き続きあさやけだんしもダイスキな作品です！！にゃんさんのペースで更新頑張ってください！！どんなに時間経っても更新楽しみにしてます！！！がんばってください！ (2017年4月23日 19時) (レス) id: 2b8f700843 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 美咲さん» お久しぶりです。ずっと前にコメント下さっていたのに今になってしまってごめんなさい。ちょっと考えてしまうことがたくさんあったので、やっぱり頑張ろうと思えました。これからも丁寧に書いていきます。よろしくお願い致します！ (2017年4月16日 19時) (レス) id: a8bbd9eca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん
| 作成日時：2016年10月24日 23時
