あなたの隣で 2

episode54 ページ7

弥生(こ、これは一体どういう状況なのでしょうか！？)

私の目の前に！近距離に鳴海君の顔があります。
しかも寝顔ですよ？超レア！

弥生(いやいや、そうじゃなくて。)

この体勢！どうしよう！！！

私は何故鳴海君と抱き合っているのでしょう？
そして布団の中？
チョコ食べたら布団の中？どうして？
記憶が全く無い！

しかも、恐らく今着ているパジャマ、鳴海君のだ。
…………多分。

鳴海「…っん。」

弥生(！？)

吐息と共にさらに私に抱きつく彼。
薄い布越しから感じる体温は、熱く。熱い。
覆い被さる彼がもう、男の子ではなく、男なんだ
と改めて思う。
いつのまにか私よりも、大きくなっていた。

今動いたら起こしてしまうだろうか？
きっと静かにこの部屋を出ることが最善だろう。

嫌だな。

こうも抱き締めてくれる貴方は、まだ、私の事が好きですか？

想ってくれてるのですか？

何故、こんなにも、優しくしてくれるのですか？

何故、こんなにも、優しいのですか？

何故、こんなにも、貴方のことが。

愛しく感じるのでしょう？

大好きで。

大切で。

愛しくて。

切なくて。

壊したくなくて。

守りたくて。

弥生「大好きで、いっぱいなんだよ。」

彼の髪を撫でて、そのまま頰を、唇をなぞる。

朝日が差し込み、光が包み込んでくる。

私は、彼に口付けをした。

触れるだけの軽いキス。

今は、この時間を壊したくなくて、また、眠りについた。

今だけは。

今は、彼のそばにいたい。

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