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:第十一夜; ページ12

ジャーファルside



仕事を抜け出して店へと行ったため
王宮に帰ってからは仕事に追われて、マスルールに会う機会がなかった

やっと仕事が終わったかと思うと、すでに日は落ちており
海が赤く染まっていた


「マスルールー!」


マスルールは相変わらず部屋にはおらず
私は慣れた足取りで森の中へ進んでいった



しばらく歩くと、パパゴラスに囲まれたマスルールを見つけた

"オラミー人"と会ったという場所で草むらに座り込んでいた


「…マスルール」


いつもとは少し違う様子の彼に優しく声をかけた





マスルールside



昨晩、ピスティとスパルトスさんが話していたことを思い出し
あの人と会った場所へ行った


もしかしたらまた、デッサンをしに来るかもしれない


またこの場所へ来たら、絵のお礼を言うんだ

そして名前を聞こう


いつもなら日差しの心地よさに眠ってしまうのだが
今回は寝ずに待った



待ち続けた、けど



夕暮れになっても、あの人は来なかった


ぼーっとしていると


「…マスルール」


と後ろから声がした
振り向くと、ジャーファルさんがいた
また俺を探しに来たんだろう

隣、良いですか?とジャーファルさんが聞き
頷くと、静かに俺の隣に腰を下ろした


「…待っていたんですか?」


ジャーファルさんはわかっているようだ
俺がここで、あの人をずっと待っていたことを

黙っているとジャーファルさんが
はい、と何かを手渡してきた

持つとふわふわとしている
これは……オラミーのぬいぐるみ?


「最近できたお店だそうです
オラミーの他にパパゴラスもありましたよ」


今度、行ってみては?
ジャーファルさんが笑顔で問いかける


パパゴラスのぬいぐるみ…


このオラミーのぬいぐるみを見れば
パパゴラスのぬいぐるみのできの良さも想像がつく

…でも


「…ジャーファルさんこれ一人で買いにいったんスか」


「?…うん」


一人でこれを買いにいく勇気はないな…
恥ずかしいし、


ぬいぐるみを買う自分が想像できなくて黙る俺を
ジャーファルさんは不思議そうに見ていた





…ジャーファルさんなら、あまり違和感ないっスね


という言葉は言わないでおいた
…後が怖いから

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作品ジャンル:アニメ
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.。o☆東の覇者。†蓮覇†★o。(プロフ) - 夢主カッコいい(@゚ω゚@) (2014年8月16日 17時) (携帯から) (レス) id: a73bda4683 (このIDを非表示/違反報告)
.。o☆東の覇者。†蓮覇†★o。(プロフ) - 新作おめでとう(*^▽^)/★*☆♪ (2014年8月16日 11時) (携帯から) (レス) id: a73bda4683 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名::雨泪奈; x他1人 | 作成日時:2014年8月16日 11時

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