訓練の時間 4時間目 ページ47
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外との通信が途切れると、私は武器の刃を閉まった状態で、的が出現するのを待つ。
余計な事は考えず、集中する。
すると、後ろから素早く何かが動く気配がした。
ギリギリまでそれを近付けると、私は素早く刃を出し、容赦なく斬る。
それは、人の形をした的で、刃を自身に通した瞬間、消えてなくなった。
それを合図に、多方向から的が送り込まれる。
狙いは私で、動くと的も着いてくる。
(……面白い)
口角が上がるのを感じながら、私は正面から来る的を素早く斬り、止まることなく、他の的にも斬りかかった。
これで終わりだとは思わなかったのが正解で、今度は上から的が現れる。
私の上に降りてきたそれを、串刺しにして、地面に叩きつけると、その的は消えた。
『これで、全ての的を倒した。白星さん、どうだった?』
「軽いのに、切れ味良好。剣道で使用する竹刀とは、勝手が違いますが、これなら使えます」
『そうか、よかった。ちなみにその刀の刃は、何でも斬れる優れものだ。柔らかいものは勿論、コンクリートやアスファルトのような硬いものでもな』
「そうですか。……一つ、聞いてもいいです?」
『何だ?』
「何でも斬れるって仰いましたが、つまり、“殺せんせーのような、特定の物質でしか切れない敵でも殺れる“、ということでいいですか?」
外から見ている烏間さんを見て、挑戦的に微笑む。
すると、烏間さんも、自信ありげな笑みを浮かべた。
「あぁ、約束しよう。これは、どんな物質でも、どんな敵でも確実に斬れる武器だ」
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雪羅 - すごく面白いです!暗殺教室もあんスタも大好きなので、クロスオーバーの、しかも私が好きな感じのストーリーで嬉しいです。これからも頑張ってください!! (2018年6月7日 7時) (レス) id: 227c03626a (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 一気読みしました~!!とても面白いです!!!更新頑張って下さい~!!! (2018年2月11日 2時) (レス) id: fe434a094a (このIDを非表示/違反報告)
☆てってれ〜☆ - 全部いっきに読みましたっ!!!楽しいですねっ!!!頑張って下さいっ!!! (2017年11月24日 19時) (レス) id: eef2348f1c (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - この小説凄く面白いです!更新頑張って下さい! (2017年11月23日 0時) (レス) id: 5a9b64b293 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - 明日は羽風先輩の誕生日ですね!(三年なんでこんなにかたまってるの!) (2017年11月2日 23時) (レス) id: 3b75a384a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水神友花 | 作成日時:2017年10月21日 14時